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Channel: 東京藝術大学美術学部建築科|大学院美術研究科建築専攻 Tokyo University of the Arts Faculty of Fine Arts / Graduate School of Fine Arts Department of Architecture
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Award |トウキョウ建築コレクション2017

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全国の大学研究室から応募された修士設計・修士論文・研究室プロジェクト等を審査し、展示する「トウキョウ建築コレクション2017」が開催。修士設計部門で、崔在弼(ヘネガン研究室)の作品「東京ノーマディック・チャーチ・ガイド:自発的公共性が生まれるまち」が審査員賞(ヨコミゾマコト賞)を受賞しました。

展覧会と公開審査会(修士設計展)の詳細は以下のとおり。


トウキョウ建築コレクション2017
会期:2017年3月1日(水)〜 6日(月) 10:00〜20:00
会場:代官山ヒルサイドテラス
  (住所:東京都渋谷区猿楽町18-8)

トウキョウ建築コレクション2017公開審査会(修士設計展)
日時:2017年3月3日(金)10:30〜18:30
会場:代官山ヒルサイドプラザ
審査員:難波和彦 太田佳代子 倉方俊輔 長坂常 中村拓志 ヨコミゾマコト


東京ノーマディック・チャーチ・ガイド:自発的公共性が生まれるまち 崔 在弼
Tokyo Nomadic church guide:Town of Voluntary Publicness JAEPIL CHOI

建物という形態を持たない「遊牧する教会」=「ノーマディック・チャーチ」の調査・研究を通して、都市生態系の中で自らの居場所を探しつつ、その共同体性をまちに発信している教会と、自発的公共性が生まれるまちの風景づくりプロジェクト。

自発的共同体がつくるまちの風景
近代以前の自給自足の時代、職業という概念自体が曖昧だったとき、生活の非常に多くの部分が自発的に行われることができたし、そうするしかなかった。 自発的公共性は近代以降、つくられた公共的行為に転換され、次第に消え始めたが、実は「自発的であること」というのは公共性の本質だと思う。
「ノーマディック・チャーチ」は、現在の都市でジャンル化された公共空間を脱し、都市空間全体の中で共同体の居場所を探し、少しずつ、ゆっくりと地域社会に広がっていき、その共同体を都市に向けて発信している。

ノーマディックを可能にする、小さなインフラとしての「ガイドブック」
都市には様々なガイドブックがある。ここでは、都市空間の日常的な空間を、臨時的に教会の共同体のための空間に変換可能にするシステムと、その利用方法の例をまとめたガイドブックを作成した。
「ノーマディック・チャーチ」のためのガイドマップが多くなり、そのレイヤーが積もるほど、共同体が一時的に変換可能な都市空間の種類が豊かになるという意味を持つ。「ノーマディック・チャーチ」は空間を占有するのではなく、共同体が集まった瞬間に生まれるので、物理的な量の膨張を意味するのではなく、自発的な共同体から生まれる公共性の拡張を意味する。そのような意味でのガイドブックは、案内書を超え、都市空間を見る視点と、それを使って何かをしたくなる気持ちがする手段になり得る。
つまり、遊牧する教会が共同体をまちに広げるための意味の延長線として、このガイドブックの役割を考えた。



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