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Channel: 東京藝術大学美術学部建築科|大学院美術研究科建築専攻 Tokyo University of the Arts Faculty of Fine Arts / Graduate School of Fine Arts Department of Architecture
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Exhibition Report |ジャパン・アーキテクツ 1945-2010 & 3.11以後の建築

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ジャパン・アーキテクツ 1945-2010 日時:2014年11月1日(土)~3月15日(日)10時〜18時(金曜・土曜は20時まで開場) 月曜・年末年始休場(ただし11/3・11/24・1/12は開場、11/4・11/25・1/13は休場) 会場:金沢21世紀美術館(石川県金沢市広坂1-2-1) 入場料:一般1,000円 大学生800円(「3.11以後の建築」との共通券:一般1,700円 大学生1,400円) ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館副館長であるフレデリック・ミゲルー氏の監修・キュレーションにより、金沢21世紀美術館がポンピドゥー・センターと共同で開催した展覧会。戦後の1945年から2010年まで、65年間を6つのセクションにわけ、日本の現代建築が数々の貴重な資料によって紹介されている。 戦争や震災といった破壊と再生を象徴的に示す「第1セクション:黒 絶えざる破壊と再生、陰翳あるいは闇」に続く「第2セクション:ダーク・グレー 都市と国土のヴィジョン」。ル・コルビュジエらに着想を得つつ現代へつながる日本の建築文化の土台を築く実作や実験が紹介されている。中央のスライドは「国際文化会館」(設計:前川國男、坂倉準三、吉村順三)。 吉村順三は1931年に東京美術学校(現 東京藝術大学)建築科を卒業後、アントニン・レーモンドに師事。1962〜70年東京藝術大学美術学部建築科教授。1997年没。「軽井沢の山荘(吉村山荘)」をはじめとする住宅建築などで広く知られる。 各地に公共性の高いモダニズム建築がつくられていく「第3セクション:ライト・グレー 新しい日本建築」を経て、「第4セクション:カラー メタボリズム、万博、新たなヴィジョン」へ。 『日本万国博覧会 1970』での数々の実験的試行が並ぶ。 「芙蓉グループパビリオン(沖縄国際海洋博覧会 1979)」(設計:村田豊) 村田豊は空気膜構造建築の第一人者であり、1941年に東京美術学校(現 東京藝術大学)建築科を卒業。展示の中では他に、『日本万国博覧会 1970』でつくられ、曲線による形態とカラフルなエアチューブによって大きな話題となった「富士グループ・パヴィリオン」なども紹介されている。 左に「雑創の森学園」、右に「金光教福岡高宮教会」(共に設計:六角鬼丈)。 六角鬼丈は1941年生まれ。1965年東京藝術大学美術学部建築科卒業後、磯崎新アトリエに勤務。1968年六角デザイン工房(現 六角鬼丈計画工房)開設。1991〜2009年東京藝術大学美術学部建築科教授。 本展では、モダニズムに対する批評としての建築、ドローイングによって提出されたヴィジョンに着目されている。 「第5セクション:ノンカラー 消滅の建築」の展示室。単純な幾何学による形態から、軽やかな表現を創出した「ライト・アーキテクチュア」へ。 左に「ライズ」模型、右に「ライズ」アクソノメトリック(共に設計:北川原温)。 「ライズ」は渋谷に建つ複合施設で、断片的なイメージ、都市的な要素が組み合わされている。 北川原温は1951年生まれ。1974年東京藝術大学美術学部建築科卒業。1977年同大学院修士課程修了。1982年北川原温建築都市研究所設立。2005年〜東京藝術大学美術学部建築科教授。 「第6セクション:白 還元から物語へ」展示風景。 「第6セクション」では、世界的な名声を確立しつつある日本の現代建築の多様な様相が紹介されている。 乾久美子(1969年生まれ。1992年東京藝術大学美術学部建築科卒業。2011年〜東京藝術大学美術学部建築科准教授)による「ディオール銀座」、石上純也(1974年生まれ。2000年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 修士課程修了)による「神奈川工科大学KAIT工房」、市川創太(1972年生まれ。1996年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 修士課程修了)らによる「バウ広告事務所 AB」などが展示されている。 3.11以後の建築 日時:2014年11月1日(土)~5月10日(日)10時〜18時(金曜・土曜は20時まで開場) 月曜・年末年始休場(ただし11/3・11/24・1/12は開場、11/4・11/25・1/13・5/7は休場) 会場:金沢21世紀美術館(石川県金沢市広坂1-2-1) 入場料:一般1,000円 大学生800円(「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」との共通券:一般1,700円 大学生1,400円) ゲスト・キュレーター五十嵐太郎、山崎亮両氏による企画。東日本大震災によって顕在化した建築・都市の課題を7つのセクションにわけ、25組の建築家の取り組みが紹介されている。 陸前高田の「みんなの家」(伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉)。伊東、乾、藤本、平田の4氏は「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」にも出展。 参考:http://arch.geidai.ac.jp/Lecture-Report-3 「2. 災害後に活動する」の展示室。東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク[アーキエイド]の活動や、坂茂による「避難所用 紙の簡易間仕切りシステム4」などが並ぶ。ヨコミゾマコト研究室も参画する「雄勝スタジオ」も紹介されている。 「3. エネルギーを考える」。山梨知彦+羽鳥達也+石原嘉人+川島範久(日建設計)による日本建築学会賞(作品)を受賞した「NBF 大崎ビル(旧ソニーシティ大崎)」と、日建設計ボランティア部による「逃げ地図プロジェクト」。 参考:http://arch.geidai.ac.jp/News-2014 「4. 使い手とつくる」にある乾久美子「延岡駅周辺整備計画」。2011年にスタートしたプロジェクト。地元での共同事務所の設立や、リサーチを活かして作成されたテンプレート模型作成などのプロセスが展示されている。 「5. 地域資源を見直す」「6. 住まいをひらく」「7. 建築家の役割を広げる」の展示室。トラフ建築設計事務所+石巻工房による「AAスツール」は会場内で、展示台、椅子、インスタレーションとして様々なスケールで展開されている。 「5. 地域資源を見直す」にあるバスアーキテクツによる徳島県神山町での取り組み。 参考:http://arch.geidai.ac.jp/Works-1 開館10周年を迎え、ふたつの建築展が同時開催(会期終了時は異なる)されている金沢21世紀美術館。 詳細:http://www.kanazawa21.jp/exhibition_event.php

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