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Channel: 東京藝術大学美術学部建築科|大学院美術研究科建築専攻 Tokyo University of the Arts Faculty of Fine Arts / Graduate School of Fine Arts Department of Architecture
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Critique |令和4年度 卒業制作講評会

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令和4年度卒業制作発表会を実施しました。





Critique |令和4年度 修士制作講評会

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令和4年度修士制作発表会を実施しました。




Critique |令和5年度 学部前期合同講評会

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令和5年度学部前期合同講評会を実施。
学部1年~4年の学生が課題の成果物を発表しました。

学部1年 家具:水平面+α
(担当教員:中山英之 林裕輔 藤森泰司 湯浅良介)
学部1年 基礎「クレバスの家」
(担当教員:長谷川香 津布久遊 葛沁芸)

学部2年(1年時) 住宅Ⅰ
(担当教員:ヨコミゾマコト 本瀬あゆみ 徳山史典)
学部2年 住宅Ⅱ
(担当教員:青木淳 板坂留五 笹田 侑志)
学部2年 小規模多機能施設「小さな日常の詩学を積み重ねる」
(担当教員:藤村龍至 アリソン理恵 林昴平)

学部3年 教育施設「25年後の『母校』を考える」
(担当教員:ヨコミゾマコト 小野田泰明 宮本凱土)
学部3年 複合文化施設「美術館」
(担当教員:青木淳 西澤徹夫 笹田 侑志)

学部4年 建築と表現「スーパー街区公園」
(担当教員:中山英之 元木大輔 湯浅良介)
学部4年 プレディプロマ「サイト・プロット」
(担当教員:ヨコミゾマコト 田村裕希 宮本凱土 堀越優希)





以上、学部1年 家具:水平面+α




以上、学部1年 基礎「クレバスの家」



以上、学部2年(1年時) 住宅Ⅰ




以上、学部2年 住宅Ⅱ




以上、学部2年 小規模多機能施設「小さな日常の詩学を積み重ねる」



以上、学部3年 教育施設「25年後の『母校』を考える」



以上、学部3年 複合文化施設「美術館」




以上、学部4年 建築と表現「スーパー街区公園」



以上、学部4年 プレディプロマ「サイト・プロット」

Critique|大学院課題「建築設計Ⅰ」講評会

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大学院課題「建築設計Ⅰ」講評会にて、修士1年が研究室ごとに設定された課題の成果物を発表しました。

藤村研究室 「見沼福祉農園たまねぎ小屋再生プロジェクト」
指導教員:藤村龍至 林昴平
発表者:岡倉 慎乃輔 TIAN ZHANCHEN MENG GANGYU



中山研究室 「上野恩賜公園13号トイレ改築事業」
指導教員:中山英之 湯浅良介
発表者:大橋 真色 HAO SHIJIE 高須 拓



樫村研究室「微気候観測所 - Micro Climate Observatory - 」「浦安銭湯リノベーション」
指導教員:樫村芙実 Maysa Musbah
発表者:阿部 朔太 長谷 果奈 山田 楽々 (交換留学)Luka Rados



青木研究室「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会 2023」
指導教員:青木淳 笹田侑志
発表者:秋山 真緩 大岩 樹生 佐野 桃子 三輪 和誠



ヨコミゾ研究室「空蓮房文庫 / 宮城県七ヶ浜町フィールドワーク」
指導教員:ヨコミゾマコト 宮本凱土
発表者:金 暁星 加藤 雄大 平松 那奈子



金田研究室「弁天堂プロジェクト」
指導教員:金田充弘 甲斐貴大
発表者:關田 重太郎 FANG SITAO





EVENT|客員教授 山本理顕レクチャー

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「対話 -最終回-」


山本理顕 Riken Yamamoto

建築家。1945年北京生まれ。
1973年山本理顕設計工場設立、現在に至る。
主な作品に、GAZEBO、埼玉県立大学、公立はこだて未来大学、横須賀美術館、福生市庁舎、名古屋造形大学、TheCIRCLEなど。
京都精華大学助教授、工学院大学教授、横浜国立大学大学院教授、日本大学大学院特任教授、名古屋造形大学学長(2018~2021年6月)などを歴任。
2022年より東京藝術大学客員教授。主な著書に『住居論』『地域社会圏主義』『権力の空間/空間の権力』『脱住宅』『都市美』など。
http://www.riken-yamamoto.co.jp



日時

10/27(金) 18時-19時30分



配信

オンラインで参加希望の方は以下URLよりお申し込みください。前日までに配信URLをお送りします。
https://forms.gle/GuBhTnjo5mLhmtGp8
締切 10/25(水)17:00
 


内容

「対話 -最終回-」

2022年より5回にわたって開催された就任記念連続レクチャーの最終回です。

参考 これまでのレクチャー動画(山本理顕設計工場HP)
https://www.riken-yamamoto.co.jp/index.html?page=ry_news_text&lng=_Jp&id=30
※講義の前にご視聴いただくことを推奨します。



推薦図書

『権力の空間/空間の権力 国家と個人のを設計せよ』山本理顕 著,講談社選書メチエ
『人間の条件』ハンナ・アーレント 著,志水速雄 翻訳,ちくま学芸文庫

10/31発売
『地域社会圏主義 増補改訂版』山本理顕 著,トゥーヴァージンズ
『都市美 第3号』山本理顕 責任編集,河出書房新社

Exhibition |青木淳退任記念展 雲と息つぎ ―テンポラリーなリノベーションとしての展覧会 番外編―

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開催概要
2023年11月18日(土) ‐ 2023年12月3日(日) 会期中無休
午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
ただし、最終日12月3日は16:00まで(16:00からは小金沢健人によるパフォーマンス



会場
東京藝術大学大学美術館 陳列館1、2階

協力
菊地敦己、小金沢健人、中村竜治

主催
東京藝術大学美術学部、東京藝術大学美術館

企画
東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻青木淳研究室(青木淳、笹田侑志、秋山真緩、大岩樹
生、佐野桃子、三輪和誠)

観覧料
無料

企画概要
本展は、東京藝術大学美術学部建築科において5年間教鞭を執ってきた青木淳の退任記念展です。青木の研究室では、毎年修士1年が、「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会」を企画、実践してきましたが、今回はその「番外編」として青木が主導し、同テーマで開催されるものです。テンポラリーなリノベーションが施されるのは、東京藝術大学陳列館です。建築とは、私たちに先立っていまここに存在している環境に対して、想像力をもって働きかけ、私たちの存在の基盤である環境そのものを揺り動かすことと、青木は考えてきました。一見、盤石の存在に見える目の前の環境もまた、それぞれの人の意志によって改変できるし、またそうすることによって、私たちは「自由」になれるものです。建築とは、単に建築物をつくるということよりも広く、環境へのそうした働きかけを指す概念であると考えてきたわけです。青木は、大学という場で、実務的な意味での「建築」の基盤となる、概念的な意味での「建築」を後進に伝えようとしてきました。
東京藝術大学陳列館は、1929年に、岡田信一郎の設計により、大学の展示空間として建てられた建築です。以来そこでは、数多くの展覧会が開催されてきましたが、今回はその陳列館自体を「展示」するものと言えます。展示としてのそのリノベーションは、しかしインスタレーションにより、いつもの陳列館とは異なる陳列館に変貌させるということを目的としたものではありません。そうではなく、いつもは展示を支える背景としてあまり意識されていない潜在的な空間の質を、最小限の手つきで、いつもの陳列館に見出すことを目標としています。建築はまた、特定の個人に帰属する「作品」に収束するのとは逆に、多くの人に開かれ広がることを目指すものです。それゆえ、本展では、教育研究助手、修士1年の学生たちはもちろんのこと、菊地敦己、小金沢健人、中村竜治の3人に加わってもらい、主体のさらなる重層化を図っています。

関連イベント
12月3日(最終日)、16:00より 小金沢健人によるパフォーマンス
その他、公式WEBサイト・Instagram等にて随時イベント告知あり

展覧会公式WEBサイト・Instagram
https://aoki-lab.tumblr.com/ 
https://www.instagram.com/jun_aoki_lab

問い合わせ
ハローダイヤル:050-5541-8600

Exhibition |芸術未来研究場展

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開催中の「芸術未来研究場展」に、建築科からヨコミゾ研究室・秋田亮平がそれぞれ出展しています。

https://www.geijyutsumiraikenkyujou2023.geidai.ac.jp/



[展覧会概要]

東京藝術大学「芸術未来研究場展」



日程:2023年11月10日(金)〜11月26日(日)/15日間 

休館日:月曜日

時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで) 

会場:東京藝術大学大学美術館本館展示室3・4

 

観覧無料/申込不要



所在地:〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学

問合せ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)

URL: https://museum.geidai.ac.jp/



監修:日比野克彦(東京藝術大学長/芸術未来研究場長)

主催:東京藝術大学 芸術未来研究場/

共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点(ケア&コミュニケーション領域)

協力:東京藝術大学大学美術館

Critique |令和5年度 卒業制作発表会

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令和5年度卒業制作発表会を実施しました。

Critique |令和5年度 修士論文・制作発表会

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令和5年度修士論文・制作発表会を実施しました。

Exihibition|椅子課題成果展『もちよる / あつまる』

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令和五年度 東京藝術大学 建築科一年 
椅子課題成果展『もちよる / あつまる』


会期
2023年2月10日[土]ー2月18日[日]
土日祝日 10:00-18:00 平日 11:00-18:00
※入場無料


会場
三段坂の和館
  〒110-0008 東京都台東区池之端4丁目17-7
  東京メトロ千代田線根津駅より徒歩7分
  東京藝術大学上野校地より徒歩4分

出展者
Haohuan Lyu、阿部結、岩月あおい、岡部紗々、押元伽弥、
加藤日五矢、國枝和、黒川智里、坂部星空、佐藤咲良、
中川芽、本保愛璃、村上悠、茂木美律、吉川嶺音、小田穂高

公式webサイト:Isuten R5

instagram.com/geidai_archi.2023
twitter.com/geidaiarch_r5




もちよる / あつまる
集積した17脚の、空間。集積する、17脚の空間。


人に対して座るという行為をもって問いかける椅子は、
これまでさまざまな「座る」を用意してきた。

家具には、家具を映やす空間がある。
座るという行為とともに日の目をみる椅子は、
どんな生活様式を伴って生きるのか。

本展示の会場である三段坂の和館は、
私たちの椅子が作り出す空間の集積だ。


-三段坂の和館-
岩田家住宅和館(国登録有形文化財建造物)
台東区池之端の三段坂、この中腹に明治末期から佇む住宅和館。
建築面積50㎡、木造平屋建の小さな古民家である。

Exhibition |ART DX EXPO#1

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「東京藝大アートDXプロジェクト」に、建築科から環境設計第二研究室(ヨコミゾ研究室)、秋田亮平(AMC特任講師)がそれぞれ出展します。

https://artdx.geidai.ac.jp/exhibition/01/


[展覧会概要]
「ART DX EXPO#1」


日程:2024年3月16日(土)/17日(日) 
時間:10:00~17:00 (最終入館16:15)
会場:東京藝術大学 上野キャンパス 附属図書館ラーニングコモンズ(美術校舎側) アーツ&サイエンスラボ 1F ギャラリー及び4Fホール(音楽校舎側)

主催:東京藝術大学 アートDXプロジェクト
協力:共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点

同時開催:東京藝術大学 映像研究科ゲームコース展 05(美術校舎 総合工房棟にて)
https://games.geidai.ac.jp

クレジット:[運営] 東京藝術大学アートDXプロジェクト 事務局(岡本美津子/八谷和彦/桐山孝司/秋田亮平/薄羽涼彌/松浦知也)/村上愛佳/岡千穂
[広報] 海田恭子
[グラフィックデザイン] STUDIO PT.
[デザインシステム・ウェブサイト] HAUS

東京藝術大学アートDXプロジェクト事務局
info_dt@ml.geidai.ac.jp

News|安部良教授の就任

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2024年度より、建築家の安部 良氏が本科教授(環境設計第1研究室)に就任しました。


安部 良(Ryo Abe)

建築家, 博士(芸術工学)
1966 広島県生まれ

1995 - 現在 安部良アトリエ一級建築士事務所 主宰

2023 九州大学芸術工学府芸術工学専攻博士後期課程 修了
1994 一級建築士免許(第258050号) 取得
1992 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修士課程 修了

2020 - 総務省地域力創造アドバイザー
2016 - 2020 明治大学兼任講師
2015 - 2020 マルセイユ建築国立学校 招聘講師
2012 - 2014 明治大学兼任講師
2001 - 2011 東海大学非常勤講師

主な受賞歴
2021 日本建築学会賞作品賞「島キッチン」
2011 バルバラ・カポキン国際建築ビエンナーレ 2011(イタリア)/ Special Award of Excellence & Best work
2011 World Architecture Festival 2011(イギリス)/ Winner of World Culture Building of the Year
2010 WAN Awards 21 for 21(イギリス)/ Winner
2010 AR Award for Emerging Architecture(イギリス)/ Winner

著書
『建築依存症』単著/2006年、ラトルズ
『丹下健三 伝統と創造 − 瀬戸内から世界へ』寄稿/2013年、美術出版社

論文
論文「田園回帰現象における空き家の実態と移住者増加との関係 過疎高齢化が進む小規模農漁村離島集落、香川県男木島における10年間の住宅利用の動態分析」共著/2023年2月/日本建築学会計画系論文集
論文「過疎高齢化が進む瀬戸内海の離島 男木島のコミュニティーと集落景観存続への課題」2020年3月/2019年度日本建築学会関東支部研究報告

HP
 
島キッチン  photo:堀田貞雄/Sadao HOTTA

Perfil  photo:清水謙/Ken SHIMIZU  

福屋パブリックガーデンSORALA  photo:堀田貞雄/Sadao HOTTA


EVENT|東京藝術大学美術学部 建築科・GAP主催特別講演 原武史氏レクチャー

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温泉の空間政治学
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 神社、聖堂、学問所、宿場町、街 道、橋、駅、鉄道、列車、公園、広場、公民館、団地、療養所、宿泊施設 …。一見権力とは関係がないように見えるこれらの空間から、どのような政治思想を読み解くことができるのでしょうか。
 政治学者の原武史氏は、テキスト解釈が中心の従来の政治思想史研究とは異なり、個別具体的な空間から政治思想を読み解くという「空間政治学」を提唱し、人文系と理系といった学問の枠を超える議論を展開されてきました。
 2024年1月に出版された著書『戦後政治と温泉』では、1940年代から1960年代前半にかけて、時の首相が熱海や伊豆、箱根に滞在し、温泉地が濃密な政治空間として機能していたという戦後政治の知られざる実態が描き出されています。なぜ、温泉と政治が結びついたのでしょうか。今回のレクチャーでは、昨今注目されるワーケーションの問題とも絡めながら、戦後の温泉地に出現した政治空間についてお話いただきます。

同時通訳付きの公開講義ですので、学科や専攻を問わず、どなたでも聴講できます。是非ご参加ください。

※zoomの画面や音声は、記録のために主催者側で録画・録音することを予めご了承ください。また、zoom画面のキャプチャーを含め、参加者が無断で講演の様子を録画・録音することは禁止いたします。





日時|
2024年4月22日(月)18:30-20:00




開催方法・場所|
対面:東京藝術大学美術学部 中央棟第1講義室


オンライン:zoom(日英で聴講可能)
※zoom参加者には、前日までにzoomのURLをメールで送付します。












講師プロフィール|

原武史 

1962(昭和37)年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。放送大学客員教授、明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。
著書に『〈出雲〉という思想』、『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞)、『可視化された帝国』(のち『増補版』)、『皇居前広場』(のち『増補』および『完本』)、『鉄道ひとつばなし』、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)、『団地の時代』(共著)、『団地の空間政治学』、『レッドアローとスターハウス』(のち『増補新版』)、『皇后考』、『「昭和天皇実録」を読む』、『平成の終焉』、『地形の思想史』、『戦後政治と温泉』など多数。


お申し込み|
以下のGoogleフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/17Esstpbeuj7BJff7
※対面での参加は人数に限りがあるため、申し込み先着順となります。

EVENT|研究室オープンデイ

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東京藝術大学大学院 美術研究科 建築専攻

研究室オープンデイ
藝大大学院研究室の姿を展示し、全体でレビューする機会をつくります


日時
 2024年5月18日(土)13:00-17:00

会場
 上野キャンパス総合工房棟
 4階 各研究室廊下 および研究室内

※入場無料・事前予約不要

問い合わせ
藝大建築教室運営 arch-office@ml.geidai.ac.jp

Examination |令和6年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

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令和6年 入学試験 参考作品


東京藝術大学美術学部建築科の入学試験は、文章と図で示された立体を印象ではなく正確に捉え描画を行う[空間構成]と、与えられた素材から空間をドローイングや文章で表現する[総合表現]の2課題で構成されます。

以下に、令和6年度の美術学部建築科入学試験の参考作品とその評価基準を掲載します。令和5年度以前については本ページの下段のリンクから参照できます。

なお、試験問題については、こちらを参照してください。
令和6年度美術学部建築科入試問題用紙(PDF)

また、令和7年度入学試験に関する情報は、大学入試情報サイトに掲載される募集要項を参照してください。(11月頃掲載予定)
東京藝術大学入試情報サイト




ーーーー

[空間構成] (1日目)

 この試験は、与えられた文章で定義された立体を、条件に従って構成・表現する力を問うものです。[設問1]は2種類の操作(平面による切断と、円錐面による切断)によって複数の立方体がどのように切断されるのかを正確に把握したうえで、切断される立方体の個数と、その全ての切断面を描く問題でした。[設問2]は、[設問1]で描いた立方体のなかから2つを選び、切断によって生じた計4つの立体を指定された条件に従って適切に配置し、描写を行うものでした。

 [設問2]の描写の内容は、どの立方体を選ぶかによって大きく左右されます。〈条件〉として「2つの立方体の切断面の形状の違いを分析したうえで、4つの立体のうち、少なくとも2つは切断面が見えるように配置すること」と記したように、平面と円錐面という2種類の切断面の形状の違いを効果的に表現できるような立方体を選ぶことを期待していました。しかしながら、[設問1]で全ての切断面を正確に描くことができなかったがゆえに、[設問2]では比較的単純な切断面をもつ立方体を選んだ答案や、切断面の形状を明瞭に描いていない答案が散見されたことは残念でした。また、同一の立方体から切断された2つの立体の大きさが整合しない答案も見られました。
 そうしたなかで、2種類の切断面の形状の違いを正確に捉えたうえで、4つの立体の構成や描画の構図、光や影、素材、2つの立方体の比率を効果的に設定した答案や、複雑な切断面をもつ立方体を選択し、切断というダイナミックな操作によって生じる立体の形状を巧みに表現した答案を高く評価しました。
 なお、この試験では、例年、立体形状の正確な把握を前提としています。この点には、とくに留意してください。


以下、合格者の解答例です。


ーーーー

[総合表現](2日目)

 本年度の問題は対象物から直に造形表現を導き出すものであり、頭の中にひらめいた世界観を自由に表現するという意味でまるで即興曲を書くようなものでした。問題文の前半に示されている以下の文章にこの出題意図が表れています。

 世界にはさまざまな都市がある。人それぞれに個性があるように、人々が住む建物にも、人々が集まって暮らすまちなみや都市にもさまざまな個性がある。それらは風土や気候と無関係ではない。都市は風景の一部であり、風景はまた都市の個性で特徴づけられている。 (中略)都市と人とそれらを包み込む風景は、ひとつづきのものと言えよう。

 気候や風土の一部としてまちや建築を捉え、人々の生活と共に描き出すことが期待されました。それらに対する日頃の関心度合いが問われたのです。その意図を素直に受け止め強打を返すのもよし、意図を鮮やかに裏返し思いもよらぬ方向に長打を放つのもよし、いずれにしても正解を求める問題ではない点は例年通りと言って良いでしょう。

 建築とは周辺の環境とさまざまな関係を取り結ぶものでもあり、その内に入って空間を経験するものでもあります。評価では指定された4つの問い(1)町の外から眺めた町と塔の光景 (2)近くから塔を見上げた時の光景 (3)塔の内部の光景 (4)「見晴らし」を背景とした塔の最上部の光景、にいかに豊かな想像力、表現力で応えて描写したかどうかが問われました。

 造形スタディ用具(紙粘土とケント紙)は、皆さんの頭の中にうっすらと浮かび上がる自由世界をまずは形にしてみるために必須であろうと考え用意しました。ぼんやりとしたイメージに輪郭を与えるために机の上の粘土や紙は使い切って欲しいくらいなのですが、ほとんど手が付けられていない状況も見受けられたことは残念でした。

 一方で、粘土に関しては丸めて長く伸ばしグニャグニャした造形物に行き着く人も散見されるなか、板状態からカッターナイフで多面体を切り出しそれらを積み上げるなど、材料の属性を創造的に解釈した新鮮な所作が見られたことは良かったと思います。


以下、合格者の解答例です。

自分の身体よりも大きな立体物を想像し、その在り様を他者に伝えるという建築の基本的な表現手段がこの解答例を見てもよく分かると思います。塔は遠くを眺める場所であると同時に眺められる存在でもある、というように、異なる主体、場所や時間などを同時に思考できる多面性・多角性も建築設計には欠かせません。塔の最上部から眺められるまちのイメージを表現している点も評価されました。



海上から眺めたまちの全景に船のマストのような外形の塔が描かれています。その塔は、まるで灯台や「山あて(※)」のように海と陸とを繋ぐ役割を担い、まちや海で暮らす人々の日常にとって欠かせないものであるかのような物語性を感じます。まちに開かれた低い入口から始まる内部空間のダイナミックな上昇感もしっかりと表現されています。表現内容と合致した画面分割も評価されました。
※山あて:海上から陸の目標物を観察し自らの位置を確認するプリミティブな方法、そのための目標物。



作者がいままでに培ってきた様々な経験や、そこから広がる想像力と表現力が強く伝わってきます。描かれた世界の乾いた空気や流れる風、塔の内部の冷気までも感じることができます。塔そのものは極めて単純な形態にとどめ、塔とその周辺環境との関係性に主眼を置いたことで提案に力強さがもたらされていると思えます。




問題に使われた文章は、江戸川乱歩「押絵と旅する男」であり、登場する塔はかつて浅草に実在した凌雲閣(浅草十二階)です。その文学的背景を知っていれば、問題文自体に原作と似た多重構造を見出し、それを踏み台にした深みある文学性を帯びた解答もあり得たかもしれません。

惜しくも合格には至りませんでしたが、複数の塔の上部を水平の床で繋げ空中庭園のような世界を描いていたものや、塔そのものは人々の幻想の中にのみ存在するとし、その周縁を描いた機知に富むものなど、記憶に残る作品もありました。


ーーーー
関連:
令和5年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
令和4年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
令和3年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
令和2年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成31年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成30年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成29年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成28年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成27年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成26年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成25年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

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News | 2025年度 藝大建築科オープンアトリエ

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藝大建築科オープンアトリエ


建築科アトリエの見学会をおこないます。
当日は、製図室の様子や、学生たちの課題作品、エスキス風景などをご覧いただけます。

日  程:2024年6月2日(日)

時  間:13:00〜16:00

会  場:東京藝術大学 上野キャンパス美術学部構内 総合工房棟(A棟)4階建築科フロア
    [アクセス]

対 象 者:藝大建築科を目指す方 保護者のみなさま



参考:東京藝術大学入試情報サイト

Examination |令和7年度 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 学生募集

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2025年度(令和7年度)の大学院入学希望の学生に向けて、各研究室では個別に事前対応を行います。
それぞれの事前面談やオープンラボの開催日程等は下記のとおりです。

なお、大学院入試全般に関する情報は東京藝術大学[入試情報]を参照してください。


藤村龍至研究室(建築設計 第1研究室) 
順次公開


中山英之研究室(建築設計 第2研究室)
7月30日(火)事前面談[申し込み〆切:7月16日(火)17:00]
下記詳細ページを確認して必要事項を記入の上、期限内に申し込みをしてください。
詳細:中山英之研究室web


樫村芙実研究室(建築設計 第3研究室)
順次公開


安部良研究室(環境設計 第1研究室) 
詳細:Ryo Abe Lab


ヨコミゾマコト研究室(環境設計 第2研究室)
順次公開


金田充弘研究室(構造計画 第1研究室) 
9月6日(金)事前面談[申し込み〆切:8月30日(金)17:00]
事前面談を希望される方は氏名、所属(出身)大学、携帯番号、メールアドレスを明記のうえ、
kai.takahiro@fa.geidai.ac.jp(教育研究助手・甲斐)まで。
研究室見学は随時受け入れていますので、希望される方は甲斐までご連絡ください。


光井渉研究室(建築理論 第1研究室) 
事前面談は個別対応。
問い合わせ:教育研究助手・伊達
mail:date.kazuho☒fa.geidai.ac.jp 
(☒は@に置き換えてください。)


長谷川香研究室(建築理論 第2研究室) 
事前面談は個別対応(8月初旬に実施予定、申し込み〆切:7月28日(日))。
希望者は氏名、所属大学、携帯番号、メールアドレスを明記の上、教育研究助手・葛 katsu.shingei@fa.geidai.ac.jpまで。
詳細:長谷川香研究室web

Critique |令和6年度 学部前期合同講評会

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令和6年度 学部前期合同講評会


学部1年~4年の学生が課題の成果物を発表しました。



学部1年 家具「坐と座」
(担当教員:中山 英之 林 裕輔 福留 甲斐 貴大)
学部1年 基礎「クレバスの家」
(担当教員:長谷川 香 津布久 遊 葛 沁芸)



学部2年(1年時) 住宅Ⅰ「母の家」
(担当教員:ヨコミゾ マコト 安部 良 宮本 凱土)
学部2年 住宅Ⅱ「Lifestyle Alternative」
(担当教員:樫村 高橋 堅 石原 愛美)
学部2年 小規模多機能施設「利他の場」
(担当教員:安部 良 三島 由樹 笹田 侑志)



学部3年 教育施設「笠原小学校 / 新しい学校」
(担当教員:ヨコミゾ マコト 畝森 泰行 宮本 凱土)
学部3年 都市設計「上野のまちのかたち」
(担当教員:藤村 龍至 桂 有生 林 昴平)



学部4年 建築と表現「散歩する侵略者」
(担当教員:中山 英之 大野 友資 福留 愛)
学部4年 プレディプロマ「サイト・プロット」
(担当教員:ヨコミゾ マコト 田村 裕希 宮本 凱土 堀越 優希)

Exhibition |芸術未来研究場展

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東京藝術大学「芸術未来研究場展」



「芸術未来研究場展」に、建築科からヨコミゾ研究室と秋田亮平(芸術情報センター特任講師)が出展します。

日程:2024年11月27日(水) - 2024年12月3日(火) 
休館日:会期中無休
時間:午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
   ただし、11月28日(木)は20:00まで開館
会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室3、4

大学美術館 HP:https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2024/11/gmk2024.html
藝大アートDX HP:https://artdx.geidai.ac.jp/information/864
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