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Channel: 東京藝術大学美術学部建築科|大学院美術研究科建築専攻 Tokyo University of the Arts Faculty of Fine Arts / Graduate School of Fine Arts Department of Architecture
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Examination |令和5年度 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 学生募集

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2023年度(令和5年度)の大学院入学希望の学生に向けて、各研究室では個別に事前対応を行います。それぞれの事前面談やオープンラボの開催日程等は下記のとおりです。

なお、大学院入試全般に関する情報は東京藝術大学[入試情報]を参照してください。

藤村龍至研究室(建築設計 第1研究室) 
未定
藤村研究室web

中山英之研究室(建築設計 第2研究室)
未定
中山研究室web

樫村芙実研究室(建築設計 第3研究室)
7月27日(水)事前面談[申し込み〆切:7月20日(水)(17:00)]
下記詳細ページを確認して必要事項を記入の上、
kashimura.lab@gmail.com(教育研究助手・ムスバ宛)まで。
*@は半角に置き換えてください。
詳細:樫村研究室web

青木淳研究室(環境設計 第1研究室) 
未定
青木淳研究室web

ヨコミゾマコト研究室(環境設計 第2研究室)
未定
ヨコミゾ研究室web

金田充弘研究室(構造計画 第1研究室) 
未定

光井渉研究室(建築理論 第1研究室) 
未定

長谷川香研究室(建築理論 第2研究室) 
長谷川香研究室(建築理論 第2研究室)
事前面談は個別対応 ※7月〜8月上旬に実施予定、申し込み〆切:7月29日(金)。
希望者は氏名、所属大学、携帯番号、メールアドレスを明記の上、教育研究助手・葛 katsu.shingei@fa.geidai.ac.jpまで。



Examination | 2023年度 藝大建築科学部入試説明会

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下記の通り、入試説明会をオンラインで行います。


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日時:2022年6月4日(日) 10:00-10:45
方法:ウェビナーにて
※詳細はこちら
※事前に予約フォームからの申請が必要です。

内容:
1. 建築科について
2. 教育について
3. 学生生活と進路
4. 入試について


資料:
建築科のパンフレット


Examination |令和4年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

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東京藝術大学美術学部建築科の入学試験は、文章と図で示された立体を印象ではなく正確に捉え描画を行う[空間構成]と、与えられた素材から空間をドローイングや文章で表現する[総合表現]の2課題で構成されます。

以下に、令和4年度の美術学部建築科入学試験の参考作品とその評価基準を掲載します。令和3年度以前については本ページの下段のリンクから参照できます。

なお、試験問題については、こちらを参照してください。
令和4年度美術学部建築科入試問題用紙(PDF)

また、令和5年度入学試験に関する情報は、大学入試情報サイトに掲載される募集要項を参照してください。(11月頃掲載予定)
東京藝術大学入試情報サイト




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[空間構成] (1日目)

この試験は、与えられた文章が定義する立体を、条件に従って構成・表現する力を問うものです。
本年度は、展開図で示された立体の複雑な形状を把握した上で、これに円すいと球を組み合わせて配置し描写するものでした。

この試験では、例年、立体形状の正確な把握を求めており、採点にあたってもこの点を重視していることをまず注意しておきます。

問題では、最初に球の径や立体の体積の算出を求めていますが、これは単なる計算問題ではなく、3立体の大きさを数値として相互比較する上でヒントになるものです。また、三面図は複雑な立体の形状を正確に把握するためのものです。しかし、本年度の答案では、この段階でのミスが目立ち、さらには問題文の誤読(特に円すいの高さを母線と混同した事例)が散見されたことは残念でした。
なお、本年度の問題で示された立体Cは、立方体から三角すいを除いたものから構成されており、母体となった立方体を念頭におけば、体積の算出や三面図の作成が容易になったことを付記しておきます。

描写に関しても、3つの立体それぞれの形状と各部のプロポーション、3つの立体の大きさの相互関係が正確に描かれているかをまず重視し、ついで配置方法や素材感あるいは光の投影状態の描写などについても注目して採点を行いました。
答案の中には、
  〇 球が他の2つに対して著しく小さいもの
  〇 立体Cの形状が正しくないもの
  〇 3つの立体の素材感に相違がみられないもの
  〇 立体の形状と光の投射による陰影の間に齟齬がみられるもの
が比較的多く見られたのは残念でした。

以下、合格者の解答例です。







最後に繰り返しになりますが、出題文をよく読んで出題意図を咀嚼すること、立体の形状を正確に把握することに特に留意して試験に臨んで下さい。以下に、模範解答(設問1・2)を掲示しておきます。





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[総合表現](2日目)

本年度の問題は、身の回りに当たり前のように存在する物理現象の本質を、どこまで原理的に、同時に感覚的に捕えることができるのかを問うものでした。

たとえばお椀型の容器が浮かぶ原理は問題文に例示した通りですが、伏せて空気を封じ込めても浮かびます。また、その状態になんらかの力が加わると、安定が崩れたり、変化したりもします。お風呂や台所で誰しも覚えのある経験や、そこに感じる力学的な手ごたえを、受け流すことなく観察したり思考したりする知的好奇心や、そうした原理への理解を創造的な発想に結び付けることのできる展開力を問うことが、主たる出題意図です。

問題文には数値を伴う設定がありますが、必ずしも数学的に厳密な採点を下すことを意図したものではありませんでした。むしろ、数値が示す物質の量感やそれが浮くという現象を、実感を伴って感覚的に捉えられているのかどうかが判定を左右する大きなポイントとなってます。解答を概観すると、水に対する比重が2の物質が浮く、という現象への根本的な理解に疑問を禁じ得ない表現が多く見られたことは残念でしたし、逆に現象の本質を大掴みにイメージできていると感じられる表現は、多少の非現実性があろうとも積極的に評価の対象となりました。

加えて、例年草案用紙に残された思考の痕跡は、成果物の背後にある思考や発想を評価する上での重要な指標となっていることを強調しておきたいと思います。一見見栄えの良い解答でも、草案用紙が白紙の場合には評価を躊躇することがあり得ますし、逆に描写力の不足が、草案用紙に残る思考過程によって補われることもあります。今回設問1を設けた理由は上記によるものです。なお、スタディ用のケント紙や粘土、加工のための糸などは、あくまでも発想や思考の助けとして置かれていたものであり、問題文中にこれらの使用を義務付ける記述や、模型表現を要求する設問はなかったことも付記しておきます。







以上2点、解答例A
厚みを滑らかに変化させながらダイナミックに連続する造形の中に、浮くためのかたち、雨水をたたえるかたち、遠くから見た姿、上陸して体験する空間など、求められた複数の条件を柔らかく統合させている点が高く評価された。船からXに乗り移る際に、溜まった雨水によってその高さが上下する可能性がどのように考慮されているのかなど、より踏み込んだ説明があるとなお良かった。






以上2点、解答例B
浮かぶための手段を、空気を閉じ込めた浮袋を作る、という手堅い選択で満たしつつ、そこに僅かに起伏した地形のような水平面を組み合わせた、たいへんシンプルな提案である。しかしながら、遠景では重量感のある塊が浮遊する不思議さが際立ち、近寄ると一転して、静かな波打ち際や干潟のような場が迎えてくれるという、多面的で豊かな構成とその構想力に評価が集まった。





以上2点、解答例C
どこまでも広がり、捉えどころなく変化していく空を細長く切り取ることで、その滑らかな色彩変化の階調を鮮明に感じることができる場所を生み出すという発想と構成が評価された。船を寄せてから上陸するまでの、体験の連続性に思考を向けている点も良かったが、X底部への人の移動方法や、そこに溜まった水深と歩行経路の関係など、設問1に対する記述や図示に曖昧さが否めない点は指摘しておきたい。





Q&A|藝大建築科インタビューシリーズ #12・13・14 中山英之

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東京藝術大学建築科について紹介するインタビューシリーズを公開しました。

東京藝術大学建築科について紹介するインタビューシリーズ第七弾。自身も藝大建築科の学生だった中山英之先生に、高校時代や受験生の時のことから、学生生活、さらに受け持っている設計課題などについていろいろ話していただきました。

藝大建築科インタビューシリーズ#12 中山英之「受験編 Q&A」




藝大建築科インタビューシリーズ#13 中山英之「藝大建築科のQ&A」




藝大建築科インタビューシリーズ#14 中山英之「建築家のQ&A」



【これまでのインタビュー】
#01 青木淳「藝大建築科Q&A」編
#02 青木淳「建築家Q&A」編
#03 樫村芙実「建築科Q&A」編
#04 樫村芙実「建築家Q&A」編
#05 長谷川香「建築史家のQ&A」編
#06 金田充弘「藝大建築科のQ&A」編
#07 金田充弘「構造家のQ&A」
#08 光井渉「藝大建築科のQ&A」
#09 光井渉「歴史建造物編 Q&A」

#10 藤村龍至「藝大建築科のQ&A」

#11 藤村龍至「建築家のQ&A」

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出演 中山英之
映像撮影・編集 金巻勲
企画・進行 森純平、下里杏奈
協力 山田悠太朗
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Q&A|藝大建築科インタビューシリーズ #10・11 藤村龍至

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東京藝術大学建築科について紹介するインタビューシリーズを公開しました。

東京藝術大学建築科について紹介するインタビューシリーズ第六弾。建築設計第一研究室の藤村龍至先生に、製図室を案内してもらいつつ課題の様子などを、事務所にお邪魔して最近のお仕事の話などを聞いてみました。


藝大建築科インタビューシリーズ#10 藤村龍至「藝大建築科のQ&A」




藝大建築科インタビューシリーズ#11 藤村龍至「建築家のQ&A」




【これまでのインタビュー】
#01 青木淳「藝大建築科Q&A」編
#02 青木淳「建築家Q&A」編
#03 樫村芙実「建築科Q&A」編
#04 樫村芙実「建築家Q&A」編
#05 長谷川香「建築史家のQ&A」編
#06 金田充弘「藝大建築科のQ&A」編
#07 金田充弘「構造家のQ&A」
#08 光井渉「藝大建築科のQ&A」
#09 光井渉「歴史建造物編 Q&A」

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出演 藤村龍至
映像撮影・編集 金巻勲
企画・進行 森純平、下里杏奈
協力 山田悠太朗
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News | 2023年度 藝大建築科建築科アトリエ見学(事前予約制)

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建築科アトリエの見学会をおこないます。
当日は、製図室の様子や、学生たちの課題作品、エスキス風景などをご覧いただけます。


日  程:2022年8月7日(日)

時  間:11:00〜 / 12:00〜 / 13:00〜
    ※各回30分程度の見学を予定しています
    ※予約人数に応じて変更する場合があります

会  場:東京藝術大学 上野キャンパス美術学部構内

対 象 者:藝大建築科を目指す方 保護者のみなさま

人  数:各回30名程度
    ※感染症予防のためお待ちいただく場合があります

集合場所:総合工房棟(A棟)1階デッキ[アクセス]
    ※屋根のある屋外ですが 待機時間の熱中症にご注意ください

予約方法:予約フォーム
    ※予約後、キャンセルをされる方は必ずマイページから手続きを行ってください。

入構方法:マイページより参加証を発行し、入構時に提示してください。

備  考:
・団体の方は、Google formsから必要事項をご記入のうえ送信してください。
・予約方法・キャンセル方法はこちら。予約後、キャンセルをされる方は定員に限りがあるため必ずマイページから手続きを行ってください。
・感染症の拡大等の状況によっては中止の可能性があります。





参考:
東京藝術大学入試情報サイト
建築科のパンフレット


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EVENT|東京藝術大学客員教授 山本理顕就任記念連続レクチャー

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「建築空間の哲学 建築は活動の舞台である」


「建築空間の哲学」は「建築空間」が私たちの日常生活にどのように関わってきたのか、そしてどのように関わるべきなのか、あるいは「建築空間」は従来までどのように考えられてきたのか、それを考えるための手がかりである。「建築空間」は、人間の活動に奉仕する機能的空間だと考えられている。
本当にそうか。
「建築空間」があってはじめて人間の活動が成り立つのではないか。建築空間は舞台である。人々はその舞台があってはじめて他の人々と共に活動することができる。そこに住む人たちや地域社会の人たちのための舞台となる建築空間はどのように可能なのか。建築空間を未来への希望の空間として設計することは可能なのか。
それを考えたいと思う。



山本理顕 Riken Yamamoto

建築家。1945年北京生まれ。
1973年山本理顕設計工場設立、現在に至る。
主な作品に、GAZEBO、埼玉県立大学、公立はこだて未来大学、横須賀美術館、福生市庁舎、名古屋造形大学、TheCIRCLEなど。
京都精華大学助教授、工学院大学教授、横浜国立大学大学院教授、日本大学大学院特任教授、名古屋造形大学学長(2018~2021年6月)などを歴任。
2022年より東京藝術大学客員教授。主な著書に『住居論』『地域社会圏主義』『権力の空間/空間の権力』『脱住宅』『都市美』など。
http://www.riken-yamamoto.co.jp


日時
 全5回
 10/28(金)、11/4(金)、11/11(金)、11/18(金)、1/13 (金) 
 18時-20時

内容
 第1回「公的空間(public realm)と私的空間(private realm)」–10/28 Fri.
 第2回「ポリスから中世都市へ」-11/4 Fri.
 第3回「社会という新たな空間」-11/11 Fri.
 第4回「『1住宅=1家族』という思想」– 11/18 Fri.
 第5回「ソーシャビリティという空間」– 1/13 Fri.
 ※全て仮題

推薦図書
 講義の前に、以下書籍を事前に読んでいただくことを推奨します。

・『権力の空間/空間の権力 国家と個人のを設計せよ』山本理顕 著,講談社選書メチエ
・『人間の条件』ハンナ・アーレント 著,志水速雄 翻訳,ちくま学芸文庫
※講義の内容は『権力の空間/空間の権力』の続きであり、『人間の条件』の引用も多々あります。上記書籍は教科書のような扱いになります。

申込
 10/25(火)までに以下から申し込みをおこなってください。
 ※オンラインでの聴講は定員はありません。 

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Critique |令和4年度 学部前期合同講評会

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令和4年度学部前期合同講評会を実施。
学部1年~4年の学生が課題の成果物を発表しました。

学部1年 家具:水平面+α
(担当教員:中山英之 林裕輔 藤森泰司 湯浅良介)
学部1年 基礎「クレバスの家」
(担当教員:長谷川香 本瀬あゆみ 葛沁芸)

学部2年(1年時) 住宅Ⅰ
(担当教員:ヨコミゾマコト 本瀬あゆみ 徳山史典)
学部2年 住宅Ⅱ
(担当教員:青木淳 板坂留五 笹田 侑志)
学部2年 小規模多機能施設「小さな日常の詩学を積み重ねる」
(担当教員:藤村龍至 アリソン理恵 津川恵理)

学部3年 教育施設「表現力、コミュニケーション能力を喚起する学校」
(担当教員:ヨコミゾマコト 小野田泰明 徳山史典)
学部3年 複合文化施設「美術館」
(担当教員:青木淳 西澤徹夫 笹田 侑志)

学部4年 建築と表現「建築のペアリング」
(担当教員:中山英之 元木大輔 湯浅良介)
学部4年 プレディプロマ「サイト・プロット」
(担当教員:ヨコミゾマコト 田村裕希 徳山史典 堀越優希)


以上、学部1年 家具:水平面+α



以上、学部1年 基礎「クレバスの家」



以上、学部2年(1年時) 住宅Ⅰ



以上、学部2年 住宅Ⅱ



以上、学部2年 小規模多機能施設「小さな日常の詩学を積み重ねる」



以上、学部3年 教育施設「表現力、コミュニケーション能力を喚起する学校」



以上、学部3年 複合文化施設「美術館」



以上、学部4年 建築と表現「建築のペアリング」



以上、学部4年 プレディプロマ「サイト・プロット」




Critique|大学院課題「建築設計Ⅰ」講評会

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大学院課題「建築設計Ⅰ」講評会にて、修士1年が研究室ごとに設定された課題の成果物を発表しました。

藤村研究室 「神戸港ポートアイランドの将来像」
指導教員:藤村龍至 津川恵理
発表者:森尻 結衣 永井 大翔 若尾 和真



中山研究室 「上野恩賜公園13号トイレ改築事業」
指導教員:中山英之 湯浅良介
発表者:高嶋 佳樹 森田 えりか 西本 光



樫村研究室「ゲート キーパーズ ハウス」
指導教員:樫村芙実 Maysa Musbah
発表者:樺山 恵美 南任 蒼士 Laura Piazzi



青木研究室「YAU TENへの参加〜テンポラリーなリノベーションとしての展覧会に向けて〜」
指導教員:青木淳 笹田侑志
発表者:月ヶ瀬 かれん 見崎 翔栄 仲野 耕介



ヨコミゾ研究室「小布施町 旧県営住宅地 跡地の活用計画(仮称)国際避難民村」
指導教員:ヨコミゾマコト 徳山史典
発表者:林 駿哉 藪内 雅也



金田研究室「藝大工房プロジェクト」
指導教員:金田充弘 甲斐貴大
発表者:上村陽風 酒井隆宏 谷口茉優




長谷川研究室 「Tradition and Today-The timber evolution in Japan and Germany-」
指導教員:長谷川香 葛沁芸
発表者:Stefany Velasquez





Exhibition | HAPPY TURN

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青木淳研究室によるテンポラリーなリノベーションとしての展覧会 3「HAPPY TURN」が開催されます。



コインの「表」と「裏」に優劣がないように、空間にも優劣はない。
それらは主観によって決定される。

日本一のオフィス街でありながら、飲食店や高級な物販店もひしめく「大丸有エリア※」。
平日には多くのサラリーマンが出勤し、休日には観光客やショッピングを楽しむ人々が行き交う街となっている。
しかし、ビルの奥では清掃員、配送業者、ゴミ収集車などが行き来する、清掃室、荷捌き室、集塵室などのエリアがある。

目に見える表層だけではなく、その奥にも存在する時間・空間を顕在化するような展覧会を、新有楽町ビル地下一階に位置する旧理容室からはじめる。

※大丸有とは:東京の中心地である大手町・丸の内・有楽町地区の通称。
所要時間:30分程度。歩きやすい服装でお越しください。


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青木淳研究室
テンポラリーなリノベーションとしての展覧会
HAPPY TURN

2022.11.19(土)- 11.27(日) 12:00 - 19:00
会場:新有楽町ビルB1F 旧理容室
入場料:無料
主催:東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 青木淳研究室 修士一年 月ヶ瀬 かれん・仲野 耕介・見崎 翔栄
担当教員:青木 淳(教授)・笹田 侑志(教育研究助手)
協力:有楽町アートアーバニズムYAU
助成:藝大フレンズ賛助会
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『テンポラリーなリノベーションとしての展覧会』とは、青木淳研究室の修士一年生が毎年開催する展覧会です。https://aoki-lab.tumblr.com/



Exhibition |「21世紀の森と広場」で gate keeper's house

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樫村研究室では、「21世紀の森と広場」で gate keeper's houseを展示しています。



この展示は、8月にアフリカのウガンダで制作した類似の構造物を日本の敷地に合わせて発展させたものです。
gate keeper's houseとは、フェンスや壁などで囲まれたエリアの出入り口近くにあって、その境界やエリアを守る場所です。アフリカの都市部では様々な脅威から境界が強固に守られていることが多い一方、緩やかに守られているものもあり、境界とhouseの役割もそれに応じて変化しています。

VとAによって構成される材は立面的にも平面的にも表裏を作らない形状となり、特定の方位を向く座面を持ちながらも、四方を見渡すことを可能とします。現場でデザインされた「ladderハシゴ」「armrest肘掛け」「backrest背もたれ」が各々の敷地や守るべき境界に適応し、その場を守る人の姿勢をサポートします。

今回は、修士1年生が、公園内にある材料を使って製作しました。
公園の管理者や訪問者と関わり、新たに制作された構造物によって境界の範囲がどのように再形成されるかを観察しながら、構造物やその周りの環境との関係を探求しています。


- 松戸アートピクニック2022 -
日程:11月5日(土)から18日(金)まで
時間:9時(開園)から16時30分(閉園)まで
 ※荒天中止、入場無料
場所:21世紀の森と広場



We are pleased to announce that this year the “Gate keeper’s house” is exhibited as part of “Matsudo Art
Picnic” art festival held at the rich natural environment of the 21st Century Forest and Square park located
in the center of Matsudo.

A gate keeper's house is a place for a person to guard an area and is located at the entrance or exit of a
boundary enclosed by a fence, wall or other enclosure that implies it. They are usually called 'guardhouses'
or 'security huts' and vary in size and strength/weakness from place to place.

The goal of this exhibit is to give first year Master students a chance to build their gate keeper house using
material from the site after choosing a location they would like to “gate keep”. They will then observe the
created context/ boundary further exploring the “gate keeping “ aspect of their project.



- Matsudo Art Picnic 2022 -
Date & Time / 2022.11.05 (Sat) - 11.18 (Fri) 9:00 - 16:30
Venue / 21世紀の森と広場
Admission fee / Free
organizer / Matsudo Art Picnic Executive Committee
Cosponsor / Matsudo City/Matsudo City Board of Education
patronage / Seitoku University/Tokyo University of the Arts





lecture|fala "six projects"

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ポルトガルで活躍する建築家、falaによるレクチャーをおこないます。

falaは80年代後半から90年代にかけて生まれた、

filipe magalhães
ahmed belkhodja
ana luisa soares
lera samovich

の4人が主宰する2013年に設立された建築設計事務所です。

ヨーロッパ各地で教鞭を取りながら、数多くのプロジェクトを進め、イタリアのdomus、フランスの l'architecture d'aujourd'huiをはじめ多くの雑誌で取り上げられている注目の建築家です。スペインの建築誌2Gではモノグラフが出版されています。

SANAA、伊東豊雄、アトリエ・ワンでのインターン経験、中銀カプセルタワーに住んでいた経験があり、日本への造詣が深いことも特徴です。
彼らの論考が日本語で読めるサイトを参照ください。
家は何のためにあるのだろう


レクチャーへの参加を希望の方は、下記フォームより登録ください。
※本学学外の方はオンラインでのみの参加となります。学内で出席希望の方は備考欄にその旨を記載下さい。
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lecture|原武史「空間と政治-命和×上野×建築-」

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神社、聖堂、学問所、宿場町、街道、橋、駅、鉄道、列車、公園、広場、公民館、団地、療養所、宿泊施設…。
一見権力とは関係がないように見えるこれらの空間から、どのような政治思想を読み解くことができるのでしょうか。

政治学者の原武史氏は、テキスト解釈が中心の従来の政治思想史研究とは異なり、個別具体的な空間から政治思想を読み解という「空閒政治学」を提唱し、人文系と理系といった学問の枠を超える議論を展開されてきました。

今回の特別レクチャーでは「令和」、そして藝大建築科ならではの「上野」、「建築」という3つのキーワードをもとに、空間政治学について幅広くお話しいただきます。

公開講義ですので、学科や専攻を問わず、どなたでも聴講できます。是非ご参加ください。

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原 武史
1962(昭和37)年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。專攻日本政治思想史。著書に『〈出雲〉という思想』、『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリ一学芸賞)、『大正天皇』(每日出版文化賞)、『可視化された帝国』(のち『増補版』)、『皇居前広場』(のち『増補』および『完本』)、『鉄道ひとつばなし』、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)、『団地の時代』(共著)、『団地の空間政治学 』、『レッドアローとスターハウス』(のち『増補新版』)、『皇后考』、『「昭和天皇実錄」を読む』、『平成の終焉』、『地形の思想史』など多数。

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2023年1月19日(木)18:00-20:00
開催方法・場所: 対面およびオンラインで実施
※ 原則、対面参加は本学学生のみ
対面: 東京藝術大学上野キャンパス 美術学部 総合工房棟 4階 FM
オンライン: zoom配信
※ コロナウィルスの感染状況によっては、対面を中止し、オンラインのみとする可能性があります。

お申し込み:
以下のGoogleフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/t87mXaA47cf3VGcN8
※ 対面での参加は人数に限りがあるため、申し込み先着順となります。
※ オンラインでの参加をご希望された方は、前日までに登録したメールアドレスにzoomリンクをお送りします。



Q&A|藝大建築科インタビューシリーズ #15・16 ヨコミゾマコト

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東京藝術大学建築科について紹介するインタビューシリーズを公開しました。

第八段の今回は、自身も藝大建築科の学生だったヨコミゾマコト先生に、建築科でのエスキスや課題の様子、先生自身が建築家になろうと思った理由などを聞いてみました。



藝大建築科インタビューシリーズ #15 ヨコミゾマコト「藝大建築科のQ&A」




藝大建築科インタビューシリーズ #16 ヨコミゾマコト「建築家のQ&A」




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出演 ヨコミゾマコト
映像撮影・編集 金巻勲
企画・進行 森純平、下里杏奈
協力 前田建設工業(株)、徳山史典、山田悠太朗


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【インタビューシリーズ全編】
#01 青木淳「藝大建築科Q&A」編 https://youtu.be/nG7e2hHkAtY
#02 青木淳「建築家Q&A」編 https://youtu.be/ERGl9SzS-Zw
#03 樫村芙実「藝大建築科のQ&A」編 https://youtu.be/O40q-n1uvYA
#04 樫村芙実「建築家Q&A」編 https://youtu.be/nXpu_sOCU1Q
#05 長谷川香「建築史家のQ&A」編 https://youtu.be/92EVqreb20w
#06 金田充弘「藝大建築科のQ&A」編 https://youtu.be/8KaZ0kj-J8Q
#07 金田充弘「構造家のQ&A」https://youtu.be/cIKqzW_-IbE
#08 光井渉「藝大建築科のQ&A」https://youtu.be/PcKM7l8LVps
#09 光井渉「歴史建造物編 Q&A」https://youtu.be/zcwk6dc59wg
#10 藤村龍至「藝大建築科のQ&A」https://youtu.be/57KoPHCJ0R0
#11 藤村龍至「建築家のQ&A」https://youtu.be/gW5qzRj8SC8
#12 中山英之「受験編 Q&A」https://youtu.be/1xbSPfg7E08
#13 中山英之「藝大建築科のQ&A」https://youtu.be/hP4jn6Yji3I
#14 中山英之「建築家の Q&A」https://youtu.be/tTFz4kqcpDU
#15 ヨコミゾマコト「藝大建築科のQ&A」https://youtu.be/6u7uEKxnEAk
#16 ヨコミゾマコト「建築家のQ&A」https://youtu.be/IqzAyn5efKs

Exihibition|椅子展__すわる、田中邸

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会期 2023年2月4日[土]- 2月12日[日]
土休日 11:00-18:00  平日13:00-18:00 ※入場無料

会場 旧平櫛田中邸アトリエ 
〒110-0002 東京都台東区上野桜木2丁目20-3
JR鶯谷駅より徒歩8分 / 東京メトロ千代田線根津駅より徒歩13分
東京藝術大学上野校地より徒歩8分

出展者 岡崎万実子、奥田梨乃、奥野玄太、佐藤拓実、竹内佑有、中嶋諒、中田耀満、平山莉名、普川陽菜、古山玄、南中道優地、三好駿平、森悠夏、渡辺恵河、村山美羽

※詳細は椅子展公式webサイトおよびInstagram、Twitterでお知らせします。
※お問い合わせはInstagramのDMまたはgeidai.kenchiku.r4@gmail.comまでお願いいたします。


椅子×田中邸

椅子課題—藝大建築科、最初の課題。

建築の最小単位ともされる椅子をつくることは、実用的でありつつ鑑賞対象でもあるという建築のもつ二面性を、家具という小さなスケールで考えることであった。

旧平櫛田中邸アトリエは、膨刻家・平櫛田中のアトリエとして1919年に建てられ、後に住居部分が増築された。それから100余年、本来の“住宅兼アトリエ”としては使われなくなったが、毎月第四日曜日の「田中邸を味わう日」をはじめアーティストたちが集いお茶を交わすような場所となり、「田中さんの家」として創造と交流の場の実現を目指し維持され続けている。

今回の「椅子展」では、本来生活空間のなかに据えられる椅子たちが、田中邸という「元 生活空間」の中に置かれる。居住空間であった展示室はそれぞれ生活の様を呈しつつ、そこに「展示物」として置かれた椅子たちが単なる家具としての見え方とは異なる様子で佇む。
居住空間での椅子のふるまいと住宅としての田中邸が生み出す空間体験、そして鑑賞物としての椅子と展示空間としての田中邸とが呼応してつくり出される情景。椅子と田中邸がそれぞれに持つ二面性を掛け合わせ、新しい「椅子展」を構成することを試みた。


lecture|INGRID SCHRODER

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Ingrid Schroder AA School 学長による講演の後、日比野克彦 東京藝術大学 学長を交え、ラウンドテーブル形式の対談を開 催致します. 対談の終了後には懇親会を予定しております.

概要
2023年4月6日 開場 16:00 / 開始 17:00

会場
〒110-8714 東京都 台東区 上野公園 12 - 8 東京藝術大学 上野キャンパス 美術学部 中央棟 1F 第一講義室

登壇者
Ingrid Schroder
AA School 学長・建築家 ケンブリッジ大学建築学部で教鞭を執り、デザイン教育長と建築都市デザ インの修士課程の指導を経て、昨夏よりロンドン・AA School の学長に就任 .

日比野 克彦
東京藝術大学学長・芸術家 国内外で個展・グループ展を多数開催する他、パブリック・アート・舞台 美術など、多岐にわたる分野で活動 .

ファシリテーター
江頭慎
AA School 教授

参加申込
こちらから、必要事項を記入してお申込み下さい .
※定員に達し次第、参加申し込みは締切りとさせて頂きます.

問合わせ窓口: 前田建設工業株式会社 設計戦略部 横井
Mail yokoi.s@jcity.maeda.co.jp Tel 070 1079 4264

lecture|Jordi Fauli(サグラダ・ファミリア 主任建築家 )

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サグラダ・ファミリアの主任建築家 Jordi Fauli氏によるレクチャーを開催します。


「アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア―デザインと建設の継承―」
ガウディが描いたサグラダ・ファミリアのデザインと、それを後継者たちが将来にわたって建設・発展させることができるように構成した方法について解説します。ガウディは、プロジェクト全体の大規模な図面と詳細な模型でデザイン方針を定義し、自然からインスピレーションを得た幾何学的な曲線で構成された構造を確立しました。彼がプロジェクトに与えた幾何学的なルールは、後継者たちが模型を解釈し、プロジェクトを発展させるのに役立っており、建築史に非常に興味深い貢献を果たしています。
この建築の課題が、緊張感のある石造りなどの建設技術でどのように解決されたか、彫刻的要素の貢献についても説明します。

日時
6月14日(水) 18:00〜

場所
東京藝術大学美術学部中央棟 第一講義室

登壇者
Jordi Fauli(ジョルディ・ファウリ)
サグラダ・ファミリア主任建築家
1959年バルセロナ生まれ。1990年よりサグラダ・ファミリア技術室メンバー。2012年より現職。2010年バルセロナ市賞(建築・都市部門)をサグラダ・ファミリアの身廊の施工に対して受賞。サグラダ・ファミリアに関する著書多数。世界各地でサグラダ・ファミリアに関する講演を行っている。

申込
6月11日(日)までに以下のフォームより必要事項を記入してください。
https://forms.gle/cmK8hqu9YTX6LpsQ9
※定員に達した場合は先着順とさせていただきます。

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The Sagrada Familia of Antoni Gaudí: project and construction

Jordi Fauli

The conference will be an explanation of the project that Gaudí drew up for the Sagrada Família and how he structured it so that it could be built and developed in the future by his successors. He defined the project in large-scale plans of the overall project and detailed models and he established structures generated by curved geometric shapes inspired by nature. The geometric rules he gave to the project have served to successors to interpret the models and to develop the project, and they are a very interesting contribution to the architectural history.
In addition, it will be explained how the construction challenge has been solved with constructive technologies such as the tensed stone technique. And will be described the contribution of the sculptural elements.

(建築科・彫刻科・デザイン科 三科共同企画)

News | 2024年度 藝大建築科建築科オープンアトリエ

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建築科アトリエの見学会をおこないます。
当日は、製図室の様子や、学生たちの課題作品、エスキス風景などをご覧いただけます。


日  程:2023年6月4日(日)

時  間:13:00〜16:00

会  場:東京藝術大学 上野キャンパス美術学部構内 総合工房棟(A棟)4階建築科フロア[アクセス]

対 象 者:藝大建築科を目指す方 保護者のみなさま

予約方法:予約フォーム

※予約のキャンセルやその他詳細はこちら




参考:
東京藝術大学入試情報サイト
建築科のパンフレット


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Examination |令和6年度 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 学生募集

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2024年度(令和6年度)の大学院入学希望の学生に向けて、各研究室では個別に事前対応を行います。それぞれの事前面談やオープンラボの開催日程等は下記のとおりです。

なお、大学院入試全般に関する情報は東京藝術大学[入試情報]を参照してください。

藤村龍至研究室(建築設計 第1研究室) 
下記の日時で受験志望者の研究室見学を受け付けています。
曜日:毎週木曜日・金曜日 13:00-14:00 (原則)
期間:2023年7月14日(金)まで
事前に下記アドレス宛にメールをお送りください。
東京藝大藤村研究室 ryujifujimura.labo@gmail.com
*@は半角に置き換えてください。
詳細:藤村龍至研究室web

中山英之研究室(建築設計 第2研究室)
7月24日(月)事前面談[申し込み〆切:7月10日(月)17:00]
下記詳細ページを確認して必要事項を記入の上、
nakayamalabo_geidai@yahoo.co.jp(教育研究助手・湯浅宛)まで。
*@は半角に置き換えてください。
詳細:中山英之研究室web

樫村芙実研究室(建築設計 第3研究室)
7月27日(水)15:00-17:00 研究室にて。[申し込み〆切:7月20日(水)27:00]
下記詳細ページを確認して必要事項を記入の上、
kashimura.lab@gmail.com(教育研究助手・ムスバ宛)まで。
*@は半角に置き換えてください。
詳細:樫村芙実研究室web

青木淳研究室(環境設計 第1研究室) 
教授の退官に伴い、新入生の募集はありません。

ヨコミゾマコト研究室(環境設計 第2研究室)
事前面談:7月28日(金) 事前面談開催予定(対面)
*申込方法など詳細は後日ウェブサイトに掲載予定
詳細:ヨコミゾマコト研究室web

金田充弘研究室(構造計画 第1研究室) 
9月1日(金)事前面談[申し込み〆切:8月25日(金)17:00]
希望者は氏名、所属大学、携帯番号、メールアドレスを明記のうえ、
kai.takahiro@fa.geidai.ac.jp(教育研究助手・甲斐)まで。
*@は半角に置き換えてください。 (編集済み)

光井渉研究室(建築理論 第1研究室) 
事前面談は個別対応。
問い合わせ:教育研究助手・伊達 date.kazuho@fa.geidai.ac.jp
*@は半角に置き換えてください。

長谷川香研究室(建築理論 第2研究室) 
長谷川香研究室(建築理論 第2研究室)
事前面談は個別対応(7月〜8月上旬に実施予定、申し込み〆切:7月28日(金))。
希望者は氏名、所属大学、携帯番号、メールアドレスを明記の上、教育研究助手・葛 katsu.shingei@fa.geidai.ac.jpまで。
詳細:長谷川香研究室web


Examination |令和5年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

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東京藝術大学美術学部建築科の入学試験は、文章と図で示された立体を印象ではなく正確に捉え描画を行う[空間構成]と、与えられた素材から空間をドローイングや文章で表現する[総合表現]の2課題で構成されます。

以下に、令和5年度の美術学部建築科入学試験の参考作品とその評価基準を掲載します。令和4年度以前については本ページの下段のリンクから参照できます。

なお、試験問題については、こちらを参照してください。
令和4年度美術学部建築科入試問題用紙(PDF)

また、令和6年度入学試験に関する情報は、大学入試情報サイトに掲載される募集要項を参照してください。(11月頃掲載予定)
東京藝術大学入試情報サイト




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[空間構成] (1日目)


この試験は、与えられた文章と図が定義する立体を、条件に従って構成・表現する力を問うものです。本年度は、文章と図で示された立体を、スケッチや思考の中でどれだけ自在にイメージできるのかを問うため、草案用紙を切り抜くなど実体を伴った検討を敢えて行わないこととしました。

結果として[設問1]で、2つの立体が接する点を正確に捉えられない解答が目立ちました。[設問2]では立体に与える厚みが明らかに異なるものや、条件にある、球に触れる点に対する意図が不明瞭な構図の作品が多く見られたことは残念でした。

その一方で、立体のプロポーションを正確に捉えた描写が比較的多く見られました。また、与えられた立体そのものの構成力、描写力もさることながら、それらが存在していることで空間内に生まれる抜けや気積など、実体のない対象を意識的に描き出そうとする意図を感じた作品は積極的な評価の対象となりました。

以下、合格者の解答例です。





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[総合表現](2日目)


本年度の問題は、身近な対象を観察し、分析した上で言語化し、再構成し、図と言葉によって説明する、総合的な表現の能力を問うものでした。

心の中に像を浮かべてそのままアウトプットするような絵の描き方というよりは、一度心の中に浮かべた像を小さな画として紙の上にいくつか取り出し、それらを客観的に眺め、ひとつの大きな画として再構成したうえで改めてそれらの作業の趣旨や手順、発見したことを言葉で説明することを求めました。そのために段階的に課題文を提示し、かつ前半では60分という比較的短い時間で小さな画と言葉を並べ、後半で総合的な表現として大きな画と説明文を完成させるという、段階的な出題としました。

建築においては、設計者の当初の想像のままに設計が完結することはありません。多様な要素を都度拾い、あるいは与えられながら、設計過程のなかでひとつの画に統合する能力が求められます。そこでは、描画力、構成力のみならず思考力や分析力、そしてそれらを一つの画として統合する構想力が求められます。

「手から連想するかたち」では、出題意図に応えるバリエーション豊かな展開が見られました。また、それらを分析的、論理的に展開させて、独自の形態と空間を導き出すプロセスにも創造的な多様性が見られました。一方で、多くの提案が、配布されたケント紙から構想された造形に引きずられてしまった点、森や水面などの定型的な背景に頼った表現が多く見られたことは残念でした。

以下、合格者の解答例です。


以上4点、解答例A

「曲率の揃った曲面」というモチーフを持ち、内観では複雑な3次曲面やそこにみられる陰影を的確に描いています。手のかたちをよく観察し、バリエーションのある10のパタンを抽出し、安定感と柔らかさというテーマを引き出しています。


以上4点、解答例B

曲面を用いる人が多いなかで、平面の組み合わせで全体を構成し、独特の空間を描くことに成功しています。手のかたちを直線で図式に転換してアイデアを展開するなかで「手のひら」と「手の甲」の対比というモチーフを抽出しており、一貫した論理の積み上げが読み取れます。



以上4点、解答例C

複雑な造形をイメージしながらスケールのある空間として描くことに成功しています。10の手のかたちを抽象的な立体モデルとして描き、「直接的な関わり」「間接的な関わり」というテーマを引き出しています。
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