日時:2015年4月17日(金)15時45分〜
会場:東京藝術大学総合工房棟2階
東京藝術大学とロンドンAAスクールの合同ワークショップの講評会がおこなわれました。本ワークショップは、文部科学省国立大学機能強化事業「国際共同プロジェクト」の、グローバルアート共同カリキュラム(ショートユニット)として実施されたものです。
AAスクールからは、カルロス・ヴィラヌーバ・ブランド教授によるディプロマ・ユニット10と、江頭慎教授によるユニット11が来日。計22名のAAスクールの学生に対して、藝大修士課程建築専攻から10名、デザイン専攻から3名の学生が参加し、ふたつのグループに分かれて、東京のフィールドワーク、その調査成果をもとにした作品制作をおこないました。
東京藝術大学担当教員:トム・ヘネガン 野口昌夫 橋本圭央 キム・テボン
特別講演:陣内秀信(法政大学教授) 植田実(『都市住宅』元編集長)
講評会外部クリティック:新井千秋(新井千秋都市建築設計) 鈴木明(武蔵野美術大学教授)
AAスクール・ティーチングアシスタント:岩村寛人 岩田厚
両グループの課題主旨は以下のとおり:
*東京藝大+ディプロマ・ユニット10(AAスクール) DIRECT URBANISM: Scan and Insert
都市は絶えず変容しており、新たな都市組織は社会的変化を必ず伴う。都市の流動的段階において、我々は空間的介入としてのinsertion(挿入)をおこなう。観念的なデジタル・物的モデルを用いながら、都市スケールから建築の細部のスケールまで縦断する。変容する新たな都市構造、状況、そして戦略を作り出すために、ハイブリッドな空間的文脈を形成するための不確定要素をひねり出し、再構成する。お茶の水橋周辺を調査地域として焦点を当てる。
*東京藝大+ディプロマ・ユニット11(AAスクール) Alternative Guide, Tokyo un-planned
20世紀半ば以降、東京で見られる多くの公共空間の成功例は、インフラストラクチャーの変容により誘発され偶発的に作られた。ディプロマ・ユニット11のワークショップは、非公式の公共空間、偶発的な建築、マイクロ都市を調査し、建築はどのように「都市の複雑さ」を反映し対応できるかを推測する。本ワークショップでは、1970年代に赤瀬川原平(ネオダダ)と植田実によって編集された都市住宅ジャーナルによる「トマソン」の概念を再検討することにより、東京のガイドブックを作成する。
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