2015年日本建築学会賞が発表されました。
「木の構築 工学院大学弓道場・ボクシング場」が学会賞(作品)を受賞しています。設計者の福島加津也、冨永祥子の両氏は本科出身であり、2003年より福島加津也+冨永祥子建築設計事務所を主宰しています。1993年修了生の福島氏は、現在は東京都市大学工学部建築学科講師。1992年修了生の冨永氏は、現在は工学院大学建築学部建築デザイン学科准教授。
また、「共愛学園前橋国際大学4号館 KYOAI COMMONS」が作品選奨に入賞しています。設計者の乾久美子は、1992年に本科を卒業後、イェール大学大学院、青木淳建築計画事務所等を経て、2000年に乾久美子建築設計事務所を設立。2011年より本科准教授を務めています。
福島加津也+冨永祥子「木の構築 工学院大学弓道場・ボクシング場」
木架構を変化させることにより、7.2×10.8メートルからなる同一平面を、弓道とボクシングという性格の異なるアクティビティに応答する建築空間に精華させている点が、受賞理由として挙げられた。この2つの木架構は、それぞれ民家の和小屋(貫と束)と寺院建築の斗栱(斗と手先)を起源としつつ、設計者による抽象化が重ねられることでデザインされた。
Photo : 小川重雄
乾久美子「共愛学園前橋国際大学4号館 KYOAI COMMONS」
学生食堂やラーニングセンター、一般教室等の複数のプログラムが、バーコード状の平面形状と微妙にズラされながら配置された壁柱によって、ゆるやかに分離されつつも同時多発的に共存する。学生や教員、来館者が積極的に交じり合う、創造的な学習環境を提供したことが選奨理由に挙げられた。
Photo : 阿野太一
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