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Channel: 東京藝術大学美術学部建築科|大学院美術研究科建築専攻 Tokyo University of the Arts Faculty of Fine Arts / Graduate School of Fine Arts Department of Architecture
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Lecture |伊東豊雄 客員教授特別講義

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東京藝術大学美術学部建築科 客員教授特別講義
伊東豊雄「清々しい建築を求めて」
日時:2016年1月8日(金)18時30分~20時30分
会場:東京藝術大学上野キャンパス美術学部総合工房棟4階 FM教室

伊東豊雄(Toyo ITO)
1941年生まれ。建築家。1965年東京大学工学部建築学科卒業。1971年アーバンロボット設立(のちに伊東豊雄建築設計事務所に改称)。2011年に私塾「伊東建築塾」設立。2013年〜東京藝術大学美術学部建築科客員教授。
おもな作品に「せんだいメディアテーク」(2000年)、「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」(2007年)、「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」(2011年)など。
日本建築学会賞作品賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー賞など受賞多数。



以下、学生によるレクチャーレポート。
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2020年の東京オリンピックに向けた新国立競技場の建設問題は建築関係者だけでなく世間から広く関心を集めている。その祝祭性やシンボル性ゆえに、設計者や設計内容、コンペのプロセスや総工費については日々メディアで取沙汰されている。実際に誰が何をつくるかということにくわえて、このような大規模なプロジェクトでは、その過程自体が、我々建築をつくる者として建築がどうあるべきかを考え、議論する契機でもある。客員教授である伊東豊雄氏は、まさにその過程において、建築家として多くの提案をしてきた。

レクチャーは神宮外苑の場所性と歴史の話から始まった。1924年に建設された外苑競技場、その取り壊しを経て、建設庁の営繕課長であった角田栄が取りまとめた旧国立競技場の建設があったが、このときの競技場は周囲の森より高さが抑えられ、絵画館との関係も配慮されていたという。伊東氏が当初から主張してきた「周囲の森との関係性」についての歴史である。

話は今回の新国立競技場へと移る。2012年7月に公布された最初のコンペは、規模約29万㎡、総工費1300億円程度、8万人を収容しあらゆるイベントに対応できる開閉式の屋根を備えた高性能なスタジアムを2ヶ月程度の期間で設計するという主旨であった。伊東氏がここでつくったのは、最外部のテンション材によるダブルスキンのような空間である。各条件を満たすならばこれしかあり得ない、というところまで練った案であり、2015年の仕切り直しのコンペで伊東氏が出した案の原形とも言えるものだ。複雑な条件を満たすだけでなく、周囲の環境への呼応、自然エネルギーの活用も含めて細やかに設計されている。

最初のコンペで最優秀となったのは、よく知られているとおり、ザハ・ハディドによる提案である。レクチャーではこのザハ案と伊東案の比較もされた。複雑な諸条件を満たすことが第一であるから配置や平面については両者の違いはさほどない、と伊東氏は語る。その後、ザハ案の巨大さや3000億という巨額の総工費が批判的に注目されるようになったあとには、伊東氏は、旧国立競技場を建て替えることなく、保存改修で済ますことでコストと工期を縮小化する提案もおこなった。オリンピック企画委員等の諸氏へ訴えの手紙も書いたというがこの提案は反映されることはなく、結局、ザハ案も「白紙撤回」となった。

「白紙撤回」後、すぐに伊東氏はスタディを再開したという。構造では佐々木睦朗氏と恊働し、前案を引き継いで、外周に向かってキャンチレバーとなる構造とし、バックスパンを外周の柱で抑え、全体を5つに分解してシェル構造とした。ランドスケープは石川幹子氏と組み、ザハ案では外苑西通りに残っていた人工地盤をなくし、地下水をくみあげてせせらぎを作ることで渋谷川を復活させる。中沢新一氏の「神宮内苑は深い森であり、外苑は外に向かって開いて行く」という考え方がコンセプトへとつながった。

「木を多く使う」という新しく設定された要項に対応するため、外周の巨大柱は木となっているが、これがこの新案の一番の勘所であったのではないだろうか。もともと外周の柱の存在をなるべく消して、スタジアムが浮かび上がるように見せるところを、柱を木でつくりネガポジを反転させ、寺社の御柱のように並べてみせた。さらに本来は構造的にもっとも重要な部材でチャレンジングなことをするために、竹中工務店が特許を取得した集成材(「燃えんウッド」)を使用建材として想定している。ゼネコンの持つ技術と、アーキテクトのアイデアが高次元で融合したことは、新国立競技場のようなビッグプロジェクトの可能性を最大化していると言えるだろう。これは伊東氏が言うところの現代の「新しい伝統」を象徴している。「伝統」や「日本らしさ」は、この仕切り直しのコンペで要求された基本理念だ。

「新しい伝統」について伊東氏はこう言った。資本主義社会の進行と近代主義の建築は強くむすびついており、建築は経済の道具となり、都市は均質な人工環境の建築になってしまった。世界はどこも同じような建築で埋まっている。それらはザハやゲーリーの建築のような歴史や地域性と関係のない、均質主義、表層主義の建築である。国立競技場はグローバリズムという経済に覆われた東京のど真ん中にありながら、神宮外苑という歴史的環境とも対峙する、そういった状況をはらんだ課題であった。「新しい伝統」は、ここが継承してきた場所性、地域性、歴史性に応えようと試みる、グローバリズムの時代への呼びかけである。

伊東氏のレクチャーを聴きながら、以下のようなキーワードが考えられると思った。

*建築家の棲み分け
日本の建築家のうち、国立競技場のようなビッグプロジェクトを担うことができるのは、ほんの数人だろう。『JA96』(新建築社)の座談会「クラス化される建築——建築設計と意思決定の現在形」(山梨知彦・伊藤暁・青井哲人)では、商店建築、会場構成系など小規模な建築、集合住宅などの建築家層、地方公共施設の仕事をする建築家層、国立競技場レベルの国家的建築を扱うスターアーキテクトが棲み分けられつつある状況が指摘されている。新国立競技場問題はまさにそのような状況を反映しているのではないかと思う。

*コンテクストと「らしさ」
「競技場の周辺環境への配慮」や「土地のコンテクストを読む」ということと、「伝統や日本らしさの発信」は、似ているようでまったく逆の方向を向いている。前者は住民参加的であり、アイレベルであり、地方公共施設的である。後者は演出的であり、俯瞰的であり、国家的建築だ。この違う話である「神宮外苑を読むこと」と「日本らしさの演出」を伊東氏がひとつのストーリーにして語ってみせたことに面白さがある。「地方公共施設的なもの」は、コンテクスト、住民参加や対話が重要だが、これは外に向けて発信するためのものとは異なる。周辺住民全体が施主であるようなものだ。一方、国の威信をかけて世界に発信する競技場は、メディアと強くむすびつく。フォトジェニックな建築であることが重要だ。

*地方公共建築と国家的建築のハイブリッド
私の所属するヨコミゾ研究室でも、東日本大震災での被災地域の施設を設計しているが、複数の住民の意見を誠実に汲み取ろうとする一方で、竣工写真を撮るならどこから撮るだろうか、この建築の(これまでの建築の歴史にとっての)意義はなんだろうか、ということも考えている。設計者には複数の視点が常に存在すると感じる。

伊東氏は国立競技場という国家的建築の設計のなかで、アイレベルのデザインにとても誠実と言えるような態度で向き合っていた。外苑西通りの人工地盤など、公布された条件で問題と思われる点については、積極的に指摘している。国家的建築も、祝祭が終われば地方公共施設として愛され続けなければならないからだ。オリンピック後の都市がおもな仕事場になる我々の世代が考えるべき課題を多く与えていただいたように思う。

添田いづみ(建築専攻修士1年)
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Exhibition |学生自主展覧会「ku kan 展」

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「ku kan 展」
会期:2016年2月2日(火)〜 5日(金) 9:00〜16:30
会場:東京藝術大学大学会館2F展示室(東京都台東区上野公園12-8)

出展者:藝大建築科学部生有志(大澤周平 大谷七海 桂隼人 川口ほたる 上林修司 後藤宏輔 斉藤哲也 谷口紅葉 都築響子 鶴田航 富永秀俊 見富夏樹)


展覧会主旨
藝大建築科では、2015年9月から学生有志が『月刊ku kan』というフリーペーパーを発行している。その6号目に当たる『月刊ku kan 2月号』は、ペーパーではなく展示として空間化することを試みる。自己と他者を結ぶメディアを〈文字〉から〈モノ〉へと変換する。

展示テーマは【『ku kan』の空間化とそれに伴う〈ゴミ〉の作品化】。出展物は建築科学生が課題時に制作したドローイング、リサーチ、椅子、模型、図面などである。

これらのモノは、各制作者の「思想」を強く反映してつくられたものの、講評会で用いられたあとには、製図室内に閉じ込められ放置された状態になる。製作者以外の他者の目に触れなければただの〈ゴミ〉になるだろうそれらを、本展ではあらためてブラッシュアップし、他者の視線に触れさせることで、何らかの対話を発生させる〈作品〉へと変えていきたい。


Exhibition |金田研究室作品展「BILINGUAL STRUCTURE」

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「BILINGUAL STRUCTURE」
会期:2016年3月18日(金)〜 23日(水) 10:00〜16:30
会場:東京藝術大学絵画棟1階 ArtSpace(大石膏室)
  (住所:東京都台東区上野公園12-8)

出展者:東京藝術大学金田充弘研究室(御幸朋寿 砂山太一 永田康祐 中山和典 菊地慶香 田野口紘大 羽切花那 呂亜輝)

金田研究室がここ数年続けている、デジタルファブリケーションやコンピューテーショナルデザインに関する研究の成果を発表する。そうした成果のうち、本展では、とくに幾何学的/物理的演算を用いた形態生成や、それを実際につくる上で構造的なアプローチをおこなったものを取り扱う。美術や建築デザインのみならず、素材開発や構造設計など、ジャンルを越境する展示となっている。



News |藝大・AAスクール合同ワークショップ

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文部科学省国立大学機能強化事業「国際共同プロジェクト」グローバルアート共同カリキュラム(ショートユニット)の一環として、東京藝術大学とロンドンAAスクールの合同ワークショップが開催されます。
AAスクールからは教員2名(カルロス・ヴィラヌーバ・ブランド、江頭慎)と学生18名が、藝大からは建築科を含む美術学部全体から学生が参加予定。

詳細は以下のとおり。


東京藝術大学・ロンドンAAスクール合同ワークショップ
期間:2016年4月6日(水)〜15日(金)
 4/6 イントロダクション+グループ分け
 4/7 敷地調査+作業
 4/8 ショートレクチャー:カルロス・ヴィラヌーバ・ブランド、江頭慎
 4/9〜10 敷地調査+チュートリアル
 4/11 中間発表
 4/12〜14 制作
 4/15 18:00〜 最終発表

会場:東京藝術大学総合工房棟4階FM講義室
  (住所:東京都台東区上野公園12-8)

募集:AAスクールから教員2名、学生18名が参加予定であり、建築科を含む藝大美術学部からも同数程度の学生の参加を期待しています。参加および詳細を希望する美術学部学生は、4月6日(水)13:00までに、建築科(担当:橋本 050-5525-2234)まで連絡してください。




合同ワークショップは2つのショートユニットに分かれて進行する。ショートユニット1は「ダイレクト・アーバニズム」「スキャン」をテーマに、カルロス・ヴィラヌーバ・ブランドがユニットマスター(教授)として指導。ショートユニット2は「インテリア・ランドスケープ」「アーバン・インテリア」をテーマに、江頭慎がユニットマスターとして指導。

参照:昨年度の合同ワークショップ講評会

News |ミマール・シナン美術大学 来校

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トルコのミマール・シナン美術大学から、副学長、そして建築科・彫刻科の教授と学生が来校。藝大上野キャンパスを視察するとともに、建築科の教員や学生と交流を深めました。
東京藝術大学は、2005年にミマール・シナン美術大学と国際交流協定を結んでおり、建築科からも留学生が出ています。2015年度以降には、美術学部の国際交流プロジェクト(Grobal Art Crossing)の一環として、より活発な交流が予定されています。


Award |トウキョウ建築コレクション2016

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全国の大学研究室から応募された修士設計・修士論文・研究室プロジェクト等を審査し、展示する「トウキョウ建築コレクション2016」が開催。修士設計部門で、石原愛美(ヘネガン研究室)の作品「空間文体練習」がグランプリを受賞しました。

展覧会と公開審査会(修士設計展)の詳細は以下のとおり。


トウキョウ建築コレクション2016
会期:2016年3月1日(火)〜 6日(日) 10:00〜20:00
会場:代官山ヒルサイドテラス
  (住所:東京都渋谷区猿楽町18-8)
詳細:http://www.2016.tkc.site/

トウキョウ建築コレクション2016公開審査会(修士設計展)
日時:2016年3月5日(土)10:30〜18:30
会場:ヒルサイドプラザ
審査員:青木淳 内藤廣 長谷川逸子 福島加津也 連勇太朗


石原愛美「空間文体練習」(グランプリ受賞)


「空間文体練習」 石原愛美
「文体練習」とは、フランスの作家レーモン・クノーの著作です。これはひとつの短いストーリーが「練習」という名目により、異なる文体で読み換え/書き換えられているもので、私はこの方法が、新たな都市空間への視座ともならないだろうかと考えました。
本計画は、台東区旧山谷地区におけるホームレスと街の人のための建物の提案です。ホームレスは都市空間にもともと用意された形式やルールを読み替え、そして能動的に書き替えていくプロフェッショナルだと考えます。
私は彼らをまずストーキングして行動パターンやその場所に隠れている見えない規則をあぶり出すことを試み、さらにインタビューやスケッチを通して、路上空間で生活するうえでの小さな知恵や、空間認識の仕方、そして彼らのシェルターである衣服を「脱ぐ」「着る」という生活行為の重要性について学びました。
本計画では、こうしたリサーチをもとに、街にすでにあるものやプログラムを読み換え/書き換えながら、ホームレスに一部占拠されてしまった山谷いろは商店街に3つの建物を設計しました。重みを脱ぐための「廃品回収所」、状態を脱ぐための「銭湯」、居場所や情報を着るための「図書館」です。
これらの建物が商店街でつながることにより、周辺住民もまたホームレスに占拠されてしまった空間を取り戻しながら、交差し得なかった両者の距離を保ち、分かちつつ、この場所を一体になって使いこなしていくことを模索しました。そして最終的には、ホームレスが持たなかった、あるいは持つことをためらっていた「ホーム」を、この商店街で能動的に「着て」いくきっかけになる空間をつくることを目的としています。
ホームレスの人々にまつわる多様な問題を一問一答のように「解決」するのではなく、それらを「許容」し、むしろ多様な選択肢を用意することで、新たな社会への眼差しを向けることを試みました。

Award |第14回 大学院修士設計展2016

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関東甲信越支部エリアの大学院の修士学生による設計作品を集めて展示・講評する「大学院修士設計展」が開催。石原愛美(ヘネガン研究室)の作品「空間文体練習」が優秀賞を受賞しました。

展覧会と公開審査会の詳細は以下のとおり。


第14回 大学院修士設計展2016
会期:2016年3月10日(木)〜 12日(土) 10:00〜19:00
会場:芝浦工業大学・芝浦キャンパス
  (住所:東京都港区芝浦3-9-14)

第14回 大学院修士設計展2016公開審査会
日時:2016年3月11日(金)13:00〜18:00
会場:芝浦工業大学・芝浦キャンパス
審査員:富永譲


なお、石原はトウキョウ建築コレクション2016 ではグランプリを受賞しています。

Publication |ロンドンAAスクール Summer School 2015 成果報告

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助教の橋本圭央によるロンドンAAスクールSummer School 2015(Unit5)の成果報告「Eccentric Urbanism」が掲載された『Studio#09-Beyond』 (RRC studio archittetti)が刊行されました。

イギリス・ロンドン中心部にあるキングクロス再開発地域周縁に着目し、常習性の実践を都市の観念的、社会的、物的構造の関係をさぐる都市研究のための豊かな系譜として描くことを試みている。

AAスクールSummer Schoolは2015年7月に実施され、本科からは1年生1名、2年生2名、3年生1名(以上、Unit6)、4年生1名(Unit5)の計7名が参加した。これは、東京藝術大学に開設された海外での活動のために授業科目「アーツスタディ・アブロードプログラム(ASAP)」のひとつとして実施されたものである。

参照:AA Summer School 2015




News |藤村龍至准教授、青木淳客員教授の就任

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2016年度から、建築家の藤村龍至氏が本科准教授に、建築家の青木淳氏が本科客員教授に就任しました。

両氏の略歴は以下のとおり。


藤村龍至(Ryuji Fujimura)
1976年東京都生まれ。
2002年東京工業大学大学院修士課程修了。
2002-2003年ベルラーヘ・インスティテュート(オランダ)留学。
2005年藤村龍至建築設計事務所設立(2016年RFAに改組)。
2008年東京工業大学大学院博士課程単位取得退学。
2010年東洋大学理工学部建築学科専任講師就任。
2016年東京藝術大学美術学部建築科准教授就任。
主な作品に「BUILDING K」(2008年)、「家の家」(2012年)、「鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設」(2014年)など。主な著作に『1995年以後-次世代建築家の語る現代の都市と建築』(編著、エクスナレッジ、2009年)、『批判的工学主義の建築 ソーシャル・アーキテクトを目指して』(NTT出版、2014年)、『プロトタイピング-模型とつぶやき』(LIXIL出版、2014年)など。
2016年日本建築学会作品選集新人賞を「家の家」と「鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設」で受賞。

photo: Kenshu Shintsubo


青木淳(Jun Aoki)
1956年神奈川県生まれ。
1982年東京大学大学院修士課程修了。
1982-1991年磯崎新アトリエ勤務。
1991年青木淳建築計画事務所設立。
2016年東京藝術大学美術学部建築科客員教授就任。
主な作品に「潟博物館(ビュー福島潟)」(1997年)、「ルイ・ヴィトン表参道」(2002年)、「青森県立美術館」(2005年)、「杉並区大宮前体育館」(2014年)など。主な著作に『原っぱと遊園地』(王国社、2004年)、『青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS 1』(INAX出版、2004年)、『青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS 2 青森県立美術館』(INAX出版、2006年)、『青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS 3』(LIXIL出版、2016年)など。
第13回吉岡賞、日本建築学会作品賞、文化庁芸術選奨新人賞など受賞歴多数。



News | 2016年日本建築学会賞

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2016年日本建築学会賞各賞が発表され、藤村龍至准教授が「家の家」(2012年)と「鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設」(2014年)で「作品選集新人賞」を受賞しました。本賞は「40歳未満の作品選集掲載作品の筆頭設計者」に送られるもの。

また、2016年度より本科非常勤講師を務める大野隆造氏(東京工業大学名誉教授)の『人間工学−安全で心地よい環境をつくる』(共著、井上書院、2011年)が「著作賞」を、本科出身の山梨知彦氏らの「桐朋学園大学音楽学部調布キャンパス1号館」(2014年)が「作品選奨」をそれぞれ受賞しています。

藤村龍至建築設計事務所「家の家」 photo: Takumi Ota

基本設計:藤村龍至+工藤和美/東洋大学ソーシャルデザインスタジオ、実施設計:藤村龍至建築設計事務所「鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設」 photo: Takumi Ota

Workshop |藝大・AAスクール合同ワークショップ

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東京藝術大学とロンドンAAスクールの合同ワークショップが開催されました。文部科学省国立大学機能強化事業「国際共同プロジェクト」グローバルアート共同カリキュラム(ショートユニット)の一環として実施されたものです。

AAスクールからは教員2名(カルロス・ヴィラヌーバ・ブランド氏、江頭慎氏)と学生16名が、藝大からは、建築科の学生19名、デザイン科・芸術学科・先端芸術学科の学生5名が参加。「ダイレクト・アーバニズム」「スキャン」をテーマに、ブランド氏が指導する「ショートユニット1」、「インテリア・ランドスケープ」「アーバン・インテリア」をテーマに、江頭氏が指導する「ショートユニット2」のふたつのグループに分かれ、4月6日から15日まで、協働でリサーチや制作活動をおこなった。

4月15日におこなわれた最終講評会には、本科非常勤講師の中川エリカ氏、東京大学教授の千葉学氏、同大学准教授の小渕祐介氏、武蔵野美術大学教授の鈴木明氏、イギリス・キングストン大学教授のDavid Phillips氏も参加した。


東京藝術大学・ロンドンAAスクール合同ワークショップ スケジュール
期間:2016年4月6日(水)〜15日(金)
 4/6 イントロダクション+グループ分け
 4/7 敷地調査+作業
 4/8 ショートレクチャー:カルロス・ヴィラヌーバ・ブランド、江頭慎
 4/9〜10 敷地調査+チュートリアル
 4/11 中間発表
 4/12〜14 制作
 4/15 18:00〜 最終発表

会場:東京藝術大学総合工房棟4階FM講義室
  (住所:東京都台東区上野公園12-8)

参照:昨年度の合同ワークショップ講評会


Award | 2015年度卒業設計合同公開講評会

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東京工業大学、東京藝術大学、東京大学から選抜された卒業設計の作品を講評する「2015年度卒業設計合同公開講評会」が開催。このイベントは2006年度から始められ、今回で10回目の開催となります。

藝大建築科からは阿部春香、板坂留五、楢林蓉奈の3名が出展。阿部の作品「つわものどもが夢のあと 晴海の肖像2020 - 2030」が奥山信一賞、板坂の作品「pick up “kakera”, put on the house, pass to “Kamatarian”.」が塚本由晴賞、楢林の作品「Re/place」が加藤耕一賞を受賞しました。

講評会の詳細は以下のとおり。


2015年度卒業設計合同公開講評会:東工大×藝大×東大
日時:2016年2月27日(土)13:00〜18:30
会場:東京大学工学部1号館2階製図室
審査員:乾久美子 奥山信一 加藤耕一 千葉学 塚本由晴 中山英之




阿部春香「つわものどもが夢のあと 晴海の肖像2020 - 2030」(奥山信一賞受賞)


板坂留五「pick up “kakera”, put on the house, pass to “Kamatarian”.」(塚本由晴賞受賞)


楢林蓉奈「Re/place」(加藤耕一賞受賞)

News |藤村龍至准教授就任記念レクチャー

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2016年度から本科准教授に就任した、藤村龍至氏による特別レクチャーを開催します。藝大他科および学外からの聴講者も歓迎のオープンイベントです。お誘い合わせのうえ、どうぞご来場ください。


東京藝術大学美術学部建築科 藤村龍至准教授就任記念レクチャー
日時:2016年6月3日(金)18:00〜
場所:東京藝術大学上野キャンパス中央棟第一講義室
  (〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8)
定員:110名(事前予約不要、建築科外・学外歓迎)
問い合わせ:東京藝術大学建築科教官室 050-5525-2234(担当:市川)




Exhibition |コスモポリタン/ワークショップ0 展示

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東京藝術大学海外活動授業科目「アーツスタディ・アブロード・プログラム(ASAP)」のひとつとして、2015年3月に実施されたコスモポリタン/ワークショップ(C/WS)0の成果物が、マサチューセッツ工科大学Keller Galleryにておこなわれた関連イベント『The Contingent Space of Work』展に出品・展示されました。本科からは学部4年生5名が参加しています。

また、助教の橋本圭央によるC/WS0の成果報告「Eccentric Workspace」が掲載された『Thresholds44: Workspace』(MIT Arch.)が刊行されました。

イギリス・ロンドン中心部にあるキングスクロス再開発地域周縁における日常的行動に則した物的構造の転用的傾向に着目し、「境界・周縁」における離心的、多元的、自律的な「建築物の複合体(さまざまな行動様式と結びついたダイナミックな環境の構築)」の記述を試みています。

関連:Thresholds 44: Workspace
関連:Thresholds 44: Workspace Launch + 'The Contingent Space of Work' Exhibition Opening


Lecture |藤村龍至准教授就任記念レクチャー

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2016年度から本科准教授に就任した藤村龍至氏による特別レクチャーを開催しました。

東京藝術大学美術学部建築科 藤村龍至准教授就任記念レクチャー
日時:2016年6月3日(金)18:00〜
場所:東京藝術大学上野キャンパス中央棟第一講義室
  (〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8)




News |東京藝術大学美術学部入試説明会 開催告知

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東京藝術大学美術学部入試説明会が開催されます。
建築科では、講義室における教員による説明会をおこなうとともに、学生の課題制作をするスタジオや講評会風景を開放します。入試から学生生活や設備・環境まで、藝大建築科のさまざまな情報を得られる貴重な機会となります。ご来校をお待ちしています。

日時:2015年6月26日(日)
会場:東京藝術大学美術学部 上野キャンパス

参加には事前申込みが必要となります。
詳細・申込み:http://admissions.geidai.ac.jp/event/information-session/
(【美術学部入試説明会「詳細および参加申込はこちら」】から詳細記載ページに飛ぶことができます)

※説明会の参加/不参加によって入試やその結果に影響することはありません。

過去年度の入試説明会の様子。中央棟第1講義室での説明会、学生の製図室(スタジオ)や建築科図書室、研究室の公開、教員の著作や学生の修士制作・卒業制作などの展示をおこないました。


関連:平成28年度 入試説明会の様子
関連:平成27年度 入試説明会の様子


Exhibition |木を知り・木を使い・木を活かす Vol.3

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北川原研究室が出展した展覧会「木を知り・木を使い・木を活かす Vol.3」 東京藝術大学建築科北川原研究室+東京大学木質材料学稲山研究室』展が開催されました。

木材の可能性・実用性に関する展示シリーズ。北川原研究室は、現在進行中の山梨県北杜市小淵沢町のプロジェクトをはじめとする研究・活動の成果と、木によるインスタレーションを展示しました。


「木を知り・木を使い・木を活かす Vol.3」
東京藝術大学建築科北川原研究室+東京大学木質材料学稲山研究室 展
会期:2016年5月17日(火)〜29日(日)
会場:ギャラリー5610(〒107-0062 東京都港区南青山5丁目6−10)


photo: Imada photo service


News |タイ国立キング・モンクット大学 課題合同講評会

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タイ国立キング・モンクット大学学部4年生8名(遠藤治郎ユニット)が来校し、本科教員も交えた「アーバンインテリア」をコンセプトとする課題プロジェクトの合同講評会を開催しました。

東京藝術大学のほか、慶応大学や横浜国立大学など関東圏の大学を訪問するプレゼンテーション・ツアーの一環として実施されたもの。学生は、コンパクトなスーツケースにちょうど納まるように作品をタイで製作し、それを用いてプレゼンテーションするというユニークな形式でおこなわれました。


日時:2016年5月26日(木)16時〜
場所:京藝術大学上野キャンパス 総合工房棟4階 FM 



Examination |平成28年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

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平成27年度の美術学部建築科入学試験の参考作品、その評価基準などを掲載します。

なお、試験問題については、こちらを参照してください。
平成28年度美術学部建築科入試問題用紙(PDF)

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◎入学試験[空間構成]

この試験は、文章と図で示された立体に関する問題です。[問題1]の設問1は立体の中にあらわれる線分の長さを求めるもの、設問2は立体の体積を求めるものです。設問3は文章に従って構成した立体の上面図、側面図を描くものです。[問題2]は文章の指示に従って構成された複数の立体を条件にしたがって描写するものです。この試験においては、次の点を評価しました。

 ① 立体や影の形状を正確に把握する能力
 ② 立体相互の位置関係を正確に把握する能力
 ③ 素材及び立体が創り出す空間の描写力

なお、平成28年度の試験では、立体の形状を正確に捉えていないものが散見されましたので、留意して下さい。

以下、合格者の解答例(問題2)です

解答例a
ーー

解答例b
ーー

解答例c

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◎入学試験[総合表現]

この試験は、平成23年度から行っているもので、正解を求めるのではなく、受験生の資質と独創性を問うものです。内容は、与えられた素材(文章、図、写真、映像など)から空間をイメージし、それをドローイング、立体、文章などで表現するものです。
平成28年度は、提示された条件、目的、方法に基づいて、自らが創造した空間を文章とドローイングで表現するものです。この試験においては、次の点を評価しました。

 ① 問題文で提示された条件、目的、方法を適切に関係づける理解力
 ② 条件と目的を豊かに結びつける、効果的な方法の展開を構想する力
 ③ 空間の創造力とその表現
 ④ 制作意図を的確に説明する能力

平成28年度の試験では、課題の理解力においては総じて高い水準にあったため、方法を展開する構想力と、その構想の魅力を端的に伝える表現力が、より率直に評価されることとなりました。審査にあたっては、これに文章による制作意図の表現を加えた全体の総合力を評価しています。

以下、合格者の解答例(設問2、3、4)です。


解答例A−設問2

解答例A−設問3

解答例A−設問4
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解答例B−設問2

解答例B−設問3

解答例B−設問4
ーー

解答例C−設問2

解答例C−設問3

解答例C−設問4

関連:
平成27年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成26年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成25年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

Lecture+Workshop |ピーター・クック「7枚のヴェールの家」

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ロンドン大学名誉教授の建築家ピーター・クック氏による特別レクチャーと国際ワークショップを開催します。7月18日のレクチャー、および同月22日のワークショップ最終講評会はオープンなイベントとして、学外からの聴講者を歓迎いたします。
なお、本活動は、東京藝術大学美術学部インターナショナルスペシャリスト・インビテーションプログラム(ISIP)の一環として実施するものです。


[イベントスケジュール]
◎ピーター・クック 特別オープンレクチャー
日時:7月18日(月)18:00〜 
場所:東京藝術大学上野キャンパス中央棟第一講義室
  (〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8)
定員:110名(予約不要)
問い合わせ:050-5525-2234

◎国際ワークショップ 最終講評会
日時:7月22日(金)15:00〜
場所:東京藝術大学上野キャンパス総合工房棟4階FMスペース
講評:ピーター・クック(ロンドン大学名誉教授)、トム・ヘネガン(東京藝大教授)、
   野口昌夫(東京藝大教授)、橋本圭央(東京藝大助教)ほか

◎国際ワークショップ「7枚のヴェールの家」
期間:7月18日(月)〜22日(金)
場所:東京藝術大学上野キャンパス総合工房棟4階FMスペース
課題文:
本ワークショップのテーマは、ヘロデ王の前で踊るサロメについて言及した洗礼者ヨハネ聖書の一節「Dance of the Seven Veils/7枚のヴェールのダンス」から来ている。オスカー・ワイルドはこの一節に着想を得て戯曲「サロメ」を書き上げ、リヒャルト・ストラウスは同名のオペラを制作した。本ワークショップの目的は、一つの建築的解釈としてこうした革新的啓示に専念することにある。各学生は、5名ごとのグループに分かれ、直接その場に残存しているわけではなく、訪問を通して徐々に明らかにされる究極的な環境と形態を含む、ひとつの「住宅」(庭、展示室、ギャラリーも含む)を立案する。
敷地は、東京の中心部にある実際のものとする。
機能は多彩で、その実際は現実的なものとする。
発表はドローイング、模型を用い、また(現実的側面に関する限りにおいては)ビデオでも良いが、観念的ではないものとする。
各学生は、「半透明性」、「光」、「囮」、「謎」などにおける明白さ、そしてそれらの不可解さを想像して欲しい。 「全てのものはその外見通りとは限らない」。(ピーター・クック)


ピーター・クック(Peter Cook)
建築家。ロンドン大学名誉教授。1936年生まれ。1960年にロンドンAAスクールを卒業後、アーキグラムを結成。数々の実験的なアイデアやドローイングにより、戦後世界の建築思想をリードする。RIBAゴールドメダルなど受賞歴多数。主な作品に「クンストハウス」など。


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