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Channel: 東京藝術大学美術学部建築科|大学院美術研究科建築専攻 Tokyo University of the Arts Faculty of Fine Arts / Graduate School of Fine Arts Department of Architecture
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Critique |平成28年度 卒業制作講評会


Critique |平成28年度 修了制作・修了論文講評会

Award |トウキョウ建築コレクション2017

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全国の大学研究室から応募された修士設計・修士論文・研究室プロジェクト等を審査し、展示する「トウキョウ建築コレクション2017」が開催。修士設計部門で、崔在弼(ヘネガン研究室)の作品「東京ノーマディック・チャーチ・ガイド:自発的公共性が生まれるまち」が審査員賞(ヨコミゾマコト賞)を受賞しました。

展覧会と公開審査会(修士設計展)の詳細は以下のとおり。


トウキョウ建築コレクション2017
会期:2017年3月1日(水)〜 6日(月) 10:00〜20:00
会場:代官山ヒルサイドテラス
  (住所:東京都渋谷区猿楽町18-8)

トウキョウ建築コレクション2017公開審査会(修士設計展)
日時:2017年3月3日(金)10:30〜18:30
会場:代官山ヒルサイドプラザ
審査員:難波和彦 太田佳代子 倉方俊輔 長坂常 中村拓志 ヨコミゾマコト


東京ノーマディック・チャーチ・ガイド:自発的公共性が生まれるまち 崔 在弼
Tokyo Nomadic church guide:Town of Voluntary Publicness JAEPIL CHOI

建物という形態を持たない「遊牧する教会」=「ノーマディック・チャーチ」の調査・研究を通して、都市生態系の中で自らの居場所を探しつつ、その共同体性をまちに発信している教会と、自発的公共性が生まれるまちの風景づくりプロジェクト。

自発的共同体がつくるまちの風景
近代以前の自給自足の時代、職業という概念自体が曖昧だったとき、生活の非常に多くの部分が自発的に行われることができたし、そうするしかなかった。 自発的公共性は近代以降、つくられた公共的行為に転換され、次第に消え始めたが、実は「自発的であること」というのは公共性の本質だと思う。
「ノーマディック・チャーチ」は、現在の都市でジャンル化された公共空間を脱し、都市空間全体の中で共同体の居場所を探し、少しずつ、ゆっくりと地域社会に広がっていき、その共同体を都市に向けて発信している。

ノーマディックを可能にする、小さなインフラとしての「ガイドブック」
都市には様々なガイドブックがある。ここでは、都市空間の日常的な空間を、臨時的に教会の共同体のための空間に変換可能にするシステムと、その利用方法の例をまとめたガイドブックを作成した。
「ノーマディック・チャーチ」のためのガイドマップが多くなり、そのレイヤーが積もるほど、共同体が一時的に変換可能な都市空間の種類が豊かになるという意味を持つ。「ノーマディック・チャーチ」は空間を占有するのではなく、共同体が集まった瞬間に生まれるので、物理的な量の膨張を意味するのではなく、自発的な共同体から生まれる公共性の拡張を意味する。そのような意味でのガイドブックは、案内書を超え、都市空間を見る視点と、それを使って何かをしたくなる気持ちがする手段になり得る。
つまり、遊牧する教会が共同体をまちに広げるための意味の延長線として、このガイドブックの役割を考えた。


TG1703 | POST SPRAWL TOKYO

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会期:2017年5月19日(金)〜 31日(木)
会場:TAPERED GALLERY |テーパード・ギャラリー
  (東京都台東区上野公園12-8 美術学部 総合工房棟4F)
開館時間:大学開門時間に準ずる
出展:東京藝術大学藤村研究室(RFL)
   藤村龍至・山川陸・大平麻琴・中島桜・崔書維・莫然・孫夢
主催・企画:東京藝術大学美術学部建築科教室
問い合わせ先:050-5525-2234

主旨:
「POST SPRAWL TOKYO」は近代化の過程でスプロール化した大都市の周縁部の変動を対象に、都市の再近代化の可能性を明らかにするためのデザインリサーチである。


根菜類や果実において、組織が外側に向かって急成長することで内部が割れて亀裂が生じることを「鬆(す)ができる」という。そうなると見た目のみならず味や食感も変化するため商品価値が低下する。パンやケーキのスポンジには酵母などで故意に気泡を入れるが、均一でない大きな気泡が入ることを「すをたてる」というが、料理のみかけはほとんど変わらないのに内部から腐敗・変質していくさまも「すがたつ」ということがあり、その場合は酸っぱいの「す」のニュアンスである。また「すだち」というと「巣立ち」と誤解を生じやすいが、「鬆立ち」という場合にはわざと泡を立てすきまをつくる、という意味である。
 
私たちは、十分に近代化され、拡大した都市の現在を理解するために、このメタファを用いることを考えた。今日の東京では都市の組織が外側に向かって成長しすぎることで内部が割れて亀裂が生じ、「す」ができている。そうなると不動産価値は著しく低下し、荒廃する。
 
通勤という観点から鉄道沿線自治体の都内通勤率のデータをみると、大きく3段階に分かれることがわかる。都内通勤率40%程度の、現在も都内へ通勤する人々の多くが居住地に選ぶ「安定通勤圏」と、10%以下の、東京に依存しない自立した「地域通勤圏」のあいだに、かつて通勤圏として拡大したものの現在では通勤率が下がっており、将来高齢者と空き家が集中して発生するであろう地域が横たわっていることがわかる。JR高崎線でいうと、川口からさいたま市までの「安定通勤圏」と熊谷から先の「地域通勤圏」のあいだ、上尾から行田までの地域が、それにあたる。私たちはそれを「変動通勤圏」と呼んでいる。この「変動通勤圏」こそが、都市組織が外側に向かって成長しすぎたために発生した亀裂=「す」が集中発生するエリアである。
 
私たちは、そんな「す」の集中発生の可能性を抱える埼玉県所沢市の椿峰ニュータウンを対象に選び、その将来に対して介入するデザインリサーチを行っている。所沢では1960年代から90年代にかけて、このような大規模な住宅地開発が盛んに進められた。そしてそれらが一斉に高齢化・老朽化する状況は都市経営の観点からみて所沢にとって最大のリスクであり、また転換の可能性を秘めている。今回の展示では、現地でのフィールワークを踏まえ、椿峰ニュータウンの将来を考察するディスカッションから生まれた4点の作品を展示する。
 
正面ガラスへのドローイングは、雑木林から住宅地への開発、成熟からの世代交代、自然と共生する住宅地として再生する椿峰ニュータウンの輪廻天性の軌跡を描いたものである。ここでは住民の世代交代を含む時間の循環を、円環状のドローイングで示した。左壁面(黒サインの面)の年表は100年のスパンで所沢の歴史を記述し、4つの時代に分けて所沢の近代化の歴史のなかでニュータウン開発を捉え直す試みであある。床面(グレーサインの面)の模型は、狭山丘陵から緑を引き出すように展開する椿峰ニュータウンの成り立ちを示すコンセプト模型。そして右壁面(白サインの面)の4枚のドローイングは、スケールの異なる4つの地図をもとに、椿峰を空間的に捉え直すためのヒントを示す。4つの作品を貫く視点として、インフラとしてのグリーンの存在に着目した。


展覧会トークイベント(RFLオープンゼミ)

#001 2017年5月24日(水)18:30〜21:00
ゲストスピーカー:上妻世海(作家・キュレーター)
コメンテーター:木内俊克(東京大学建築学科助教)、中山英之 (建築科准教授)

#002 2017年5月25日(木)18:30〜21:00
ゲストスピーカー:平野利樹(東京大学建築学科助教)
コメンテーター:上妻世海、砂山太一(京都市立芸術大学特任講師)

会場はともに美術学部 総合工房棟4F建築科FM。

東京藝術大学藤村研究室(RFL) では、昨年度に引き続き、オープンゼミを開催します。 今年度は2夜連続開催。1日目は、展覧会「Malformed Objects」(2017年)や「世界制作のプロトタイプ」(2015年) のキュレーションで知られる上妻世海氏を、2日目は「Malformed Objects」に出展し『a+u 2017年5月号』の特集「米国の若手建築家」の編集も記憶に新しい平野利樹氏をゲストにお迎えします。 ゲストからのレクチャーの後、コメンテーターを交えての討議を展開します。「Post Sprawl Tokyo」展を踏まえ、都市の再近代化の可能性を多角的に考える会となります。


TG1704 |[予告]中川エリカ-桃山ハウス展

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東京建築士会が主催する「住宅建築賞2017」において、本科卒業生、非常勤講師の中川エリカ氏の「桃山ハウス」が金賞を受賞しました。本展覧会では、この住宅の設計プロセス中で重要な意味をもった1/20スケールの設計模型を中心に、ドローイングや図面等を展示します。


中川エリカ-桃山ハウス展
会期:2017年6月2日(金)〜 21日(水)
会場:TAPERED GALLERY |テーパード・ギャラリー
  (東京都台東区上野公園12-8 美術学部 総合工房棟4F)
開館時間:大学開門時間に準ずる
出展:中川エリカ(中川エリカ建築設計事務所、本科非常勤講師)
主催・企画:東京藝術大学美術学部建築科教室
問い合わせ先:050-5525-2234

関連トークイベント
中川エリカ×平田晃久(平田晃久建築設計事務所、京都大学准教授)
日時:2017年6月20日(水)
定員:60名(予約不要)

photo:Koichi Torimura

News |住宅建築賞2017

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一般財団法人東京建築士会の主催する「住宅建築賞2017」 において、本科卒業生で、四年生の設計課題の非常勤講師を務める中川エリカ氏(中川エリカ建築設計事務所)の「桃山ハウス」が住宅建築賞金賞(一等相当)を受賞しました。

また、この受賞を記念して、TAPERED GALLERYでは2017年6月2日(金)より、「中川エリカ-桃山ハウス」展を開催します。詳細は下記リンク先からご確認ください。

詳細:TG1704「中川エリカ-桃山ハウス」展

photo:Koichi Torimura

News |東京藝術大学美術学部入試説明会 開催告知

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東京藝術大学美術学部入試説明会が開催されます。
建築科では、講義室における教員による説明会をおこなうとともに、学生の課題制作をするスタジオや講評会風景を開放します。入試から学生生活や設備・環境まで、藝大建築科のさまざまな情報を得られる貴重な機会となります。ご来校をお待ちしています。

開催日:2017年6月25日(日)
会場 :東京藝術大学美術学部 上野キャンパス


参加には事前申込みが必要となります。
詳細・申込み:http://admissions.geidai.ac.jp/event/information-session/
(【4.説明会への参加申込み】欄の[>入試説明会申込フォーム]から事前申し込みがおこなえます)

※説明会の参加/不参加によって入試やその結果に影響することはありません。

過去年度の入試説明会の様子。中央棟第1講義室での説明会、学生の製図室(スタジオ)や建築科図書室、研究室の公開、教員の著作や学生の修士制作・卒業制作などの展示をおこなっています。


関連:平成29年度 入試説明会の様子
関連:平成28年度 入試説明会の様子
関連:平成27年度 入試説明会の様子


Critique |グレン・マーカット課題講評

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学部1年生の設計課題「場所と空間」の最終講評会に、グレン・マーカット氏にゲスト・クリティックとして参加していただきました。
マーカット氏は、1936年生まれの現代オーストラリアを代表する建築家。地元オーストラリアで自然環境に配慮した建築を数多く手がけており、2002年にはプリツカー賞も受賞しています。


また、講評会前後には、ドローイングを用いた建築教育に関する本科助手陣によるインタビューにも応えていただきました。


News |平成29年度前田工学賞&第2回住総研博士論文賞

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本科教育研究助手を務める樋渡彩の「水都ヴェネツィアと周辺地域の空間形成史に関する研究」が、「平成29年度前田工学賞」と「第2回住総研博士論文賞」を受賞しました。

「前田工学賞」は、工学のうち土木及び建築に関する学術研究において著しい成果をあげた研究者を各分野1名ずつ顕彰するために設けられた賞です。
「住総研博士論文賞」は、住関連分野における研究発展のため、若手研究者・実務家の育成及び支援を目的に、将来の「住生活の向上」に役立つ優れた博士論文を表彰するものです。

また、樋渡は「ヴェネツィアの水辺に立地したホテルと水上テラスの建設に関する研究」により、2017年日本建築学会奨励賞(論文)も受賞しています。

上記の受賞論文は、3月末に刊行された単著『ヴェネツィアとラグーナ──水の都とテリトーリオの近代化』(鹿島出版会、2017年)の一部として公刊されています。

関連:前田工学賞
関連:住総研博士論文賞
関連:日本建築学会2017年各賞受賞者
関連:鹿島出版会



樋渡彩『ヴェネツィアとラグーナ──水の都とテリトーリオの近代化』鹿島出版会、2017年


Lecture |細谷浩美(Hosoya Schaefer Architects)レクチャー

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スイスで活動する建築家・細谷浩美氏による特別レクチャーを開催します。

日時:2017年6月23日(金)18:30~20:30
場所:東京藝術大学美術学部総合工房棟4階FMスペース
  (〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8)
定員:60名[予約不要]
問い合わせ先:050-5525-2234


細谷浩美 / Hiromi Hosoya
1965年大阪生まれ。1998年ハーバード大学大学院建築学科修了。1998−2003年伊東豊雄建築設計事務所勤務。2003年ホソヤ・シェーファー・アーキテクツ(Hosoya Schaefer Architects)共同設立。2007-2012年ウィーン芸術アカデミー教授。2011年ハーバード大学大学院建築学科講師。


Examination |平成29年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

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東京藝術大学美術学部建築科の入学試験は、文章と図で示された立体の描画や影の面積計算を求める[空間構成]と、与えられた素材から空間をドローイングや文章で表現する[総合表現]の2日間で構成されます。

以下に、平成29年度の美術学部建築科入学試験の参考作品とその評価基準を掲載します。平成28年度以前については、本ページ下段のリンクから参照できます。

なお、試験問題については、こちらを参照してください。
平成29年度美術学部建築科入試問題用紙(PDF)

また、平成30年度入学試験に関する情報は、大学入試情報サイトに掲載される募集要項を参照してください(11月頃掲載予定)。
東京藝術大学入試情報サイト


ーーーー
◎[空間構成](1日目)
この試験は、文章と図で示された立体に関する問題です。設問1は平行光線によって現れる立体の影の形状を描くもの、設問2はその影の総面積を計算により求めるものです。設問3は文章の指示に従って構成された複数の立体を条件にしたがって描写するものです。この試験においては、次の点を評価しました。

 ① 立体や影の形状を正確に把握する能力
 ② 立体相互の位置関係を正確に把握する能力
 ③ 素材及び立体が創り出す空間の描写力

なお、この試験では立体や影の形状を「正確」に捉えることがすべての前提になります。この点は十分に留意してください。

以下、合格者の解答例(設問3)です

解答例a
ーー

解答例b
ーー

解答例c

ーーーー
◎[総合表現](2日目)
この試験は、平成23年度から行っているもので、正解を求めるのではなく、受験生の資質と独創性を問うものです。内容は、与えられた素材(文章、図、写真、映像など)から空間をイメージし、それをドローイング、立体、文章などで表現するものです。
平成29年度は、提示された条件、目的、方法に基づいて、自らが創造した空間を文章とドローイングで表現するものです。この試験においては、次の点を評価しました。

 ① 問題文で提示された条件、目的、方法を適切に関係づける理解力
 ② 条件と目的を豊かに結びつける、効果的な方法の展開を構想する力
 ③ 空間の創造力とその表現
 ④ 制作意図を的確に説明する能力

平成29年度の試験では、出題側の意図は、設定した「気象」との関わりのなかで空間構成が印象的な対比を作り出していることを求めていました。その課題に対して、与えられた素材を、対比的な空間の構成要素として十分に機能させていない例が目立ちました。

以下、合格者の解答例(設問1、2、3)とその評価です。

以上3点、解答例A(設問1、2、3)
設問3の時間による気象の変化を扱った点、各設問を貫く論理的な一貫性が見られ、その表現の総合性が高く評価されました。ただし、設問2(全体像の描写)において、分割線の表現の誤り、および輪郭の表現の甘さが指摘されました。

以上3点、解答例B(設問1、2、3)
立体としての表現力が高く評価されました。設問3においては内部と外部、明るさと暗さなど、明快な対比的表現が見られ、またその空間の構成要素に素材XYの特徴が明快に活かされています。ただし、設問2(全体像の描写)においては周辺環境の設定にやや安易と捉えられる点が見られると指摘されました。

以上3点、解答例C(設問1、2、3)
遠景と近景の対比、上下方向と奥行方向相互の関係など遠近感、立体感といった造形の基本となる要素を素材XYを用いて効果的に構成した点が高く評価されました。

ーーーー
関連:
平成28年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成27年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成26年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品
平成25年度 東京藝術大学美術学部建築科 入学試験 参考作品

News |春の匠美会

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東京美術學校建築科・東京藝術大学美術学部建築科の同窓会による毎年恒例の行事「春の匠美会」が開催されました。


Critique |平成29年度 大学院修了制作・修了論文中間発表

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大学院生の修了制作・修了論文の中間発表がおこなわれました。
秋の2度目の中間発表を経て、最終発表は12月に実施されます。


TG1705 |水都ヴェネツィアとそのテリトーリオに関する研究展

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この度、約10年に渡ってヴェネツィア研究を行ってきた樋渡彩(本科教育研究助手)が博士学位論文「水都ヴェネツィアと周辺地域の空間形成史に関する研究」をもとに、『ヴェネツィアのテリトーリオ――水の都を支える流域の文化』(共編著、鹿島出版会、2016年)に続き、『ヴェネツィアとラグーナ――水の都とテリトーリオの近代化』(単著、鹿島出版会、2017年)を出版しました。また博士学位論文によりふたつの賞(前田記念工学振興財団「前田工学賞」、住総研「第2回住総研博士論文賞」)、個別論文により「2017年日本建築学会奨励賞」を受賞しました。本展覧会では、これらの出版と受賞を記念し、樋渡氏の研究プロセスを中心に、そのなかでも意味のある地図史料や分析過程などを展示します。


水都ヴェネツィアとそのテリトーリオに関する研究展
会期:2017年6月30日(金)〜 7月13日(木)
会場:TAPERED GALLERY |テーパード・ギャラリー
  (東京都台東区上野公園12-8 美術学部 総合工房棟4F)
開館時間:大学開門時間に準ずる
出展:樋渡彩(本科教育研究助手)
主催・企画:東京藝術大学美術学部建築科教室
問い合わせ先:050-5525-2234


トークイベント:なぜ、どう、ヴェネツィア研究なのか?
樋渡彩×陣内秀信(法政大学教授)
日時:2017年7月6日(木)18:30〜
定員:60名(予約不要)
底知れぬ魅力に満ちたヴェネツィアは研究テーマの宝庫である。これまで様々な角度から研究されてきた。しかし、そこにいまだ光の当たっていない重要なテーマが存在することを突き止めた。すなわち、近代化のなかの水都形成とそれを支えてきたテリトーリオに関する研究であり、それはまさに都市の在り方の根底に迫る、21世紀にふさわしいテーマなのである。


News | JIA全国学生卒業設計コンクール2017

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日本建築家協会(JIA)が主催する「全国学生卒業設計コンクール2017」の公開審査会が実施され、全国の大学・専門学校より集められた作品のなかから、本科の甲斐貴大の作品「as it is」が銀賞を受賞しました。


JIA全国学生卒業設計コンクール 公開審査会
日時:2017年6月24日(土)
会場:新宿アイランドタワーB1Fアクアプラザ
審査員:青木淳 高橋晶子 平賀達也 名和研二 中山英之


新宿アイランドタワーでの甲斐による展示風景



Critique |卒業制作テーマ発表

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学部4年生がおこなう卒業制作のテーマ発表を開催。12月末の最終講評会を経て、翌2018年1月には東京都美術館と大学美術館・大学構内にて開催される「卒業・修了作品展」に出展されます。


Critique |学部前期合同講評会

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学部1年課題
*場所と空間:場所「Conversation with Drawing」
担当教員:トム・ヘネガン 橋本圭央 宮崎晃吉 町田恵
*場所と空間:空間「A Room For The Park Cleaner」
担当教員:トム・ヘネガン 橋本圭央 樫村芙実 町田恵
*基礎:建築の空間・仕組みを探る
担当教員:野口昌夫 稲葉唯史 樋渡彩

学部2年課題
*住宅Ⅰ:住宅設計
担当教員:北川原温 冨永祥子 澤田航
*住宅Ⅱ:まちに開かれた居場所をつくる
担当教員:藤村龍至 八島正年 西澤徹夫 山川陸

学部3年課題
*教育施設:表現力、コミュニケーション能力を喚起する学校
担当教員:ヨコミゾマコト 小野田泰明 小林良平
*地域施設:街の要素から考える言問通りミュージアム
担当教員:北川原温 能作淳平 澤田航

学部4年課題
*建築と表現:場の来歴
担当教員:中山英之 中川エリカ 岩瀬諒子 森純平
*プレディプロマ:A DAY IN THE LIFE
担当教員:トム・ヘネガン 橋本圭央 町田恵

以上、学部1年「場所と空間(場所)」課題。日常の行動範囲のなかにあるお気に入りの場所をドローイングで表現し、それを用いて他者とのコミュニケーションをおこなう。

以上、学部1年「場所と空間(空間)」課題。上野公園内外に発見される水辺に掃除夫/婦の小さな休憩所を設計する。

以上、学部1年「基礎」課題。日本近代建築の名作「清家清自邸」を現地調査し、分析したうえで、独自の方法によって模型や図面で表現する。

以上、学部2年「住宅Ⅰ」課題。吉村順三の「自由が丘の家」が建つ敷地を舞台に、既存建築や敷地がもつ空間の質をたもちながら戸建て住宅を設計する。

以上、学部2年「住宅Ⅱ」課題。地域の人々の居場所になるような小規模多機能型公共施設を設計する。

以上、学部3年「教育施設」課題。表現力やコミュニケーションの力の基底となる「学ぶ力」を体得できる環境としての小学校を設計する。

以上、学部3年「地域施設」課題。アートエリアである上野と下町エリアである谷根千の教会に位置する言問通りに、アーティスト・イン・レジデンスを計画する。

以上、学部4年「建築と表現」課題。東京に散在するさまざまな暗渠を敷地に、その暗渠が位置する街をサポートするプログラムをもった建築を提案する。

以上、学部4年「プレディプロマ」課題。卒業制作であつかう敷地がもつ空間の質を90秒の映像で表現する。

Critique |大学院「建築設計Ⅰ」講評会

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大学院課題「建築設計Ⅰ」講評会を実施。修士1年が研究室ごとに設定された課題の成果物を発表しました。

藤村研究室「POST SPRAWL TOKYO──法規と芸術から「ポスト大都市」を考える」
指導教員:藤村龍至 山川陸
発表者:大平真琴 中島桜 崔書維(研究生) 孫夢(研究生) 莫然(研究生)

中山研究室「水辺開発事業と近隣地域のあり方、建築家の介在についての提案──「トコトコダンダンをケーススタディとして」
指導教員:中山英之 岩瀬諒子
発表者:平馬竜 池上里佳子 村井陸 小泉裕聖 牛琼(研究生)

ヘネガン研究室「①GEIDAI/BOND WS2017、②原子力災害アーカイブプロポーザル、③A THRONE FOR THE COMMON」
指導教員:トム・ヘネガン 町田恵
発表者:櫻井なつき 塚本安優美 来源 陳玥

北川原研究室「①お茶の京都博における「一坪茶室」の提案/製作、②木材を用いた構法・構造・建築事例のリサーチ」
指導教員:北川原温 澤田航
発表者:池野雄貴 山川遼 池田美月 荘司紘

ヨコミゾ研究室「①台東区における看板建築の調査と活用策の検討その1、②継手、仕口の技術を活かしたパーゴラの設計」
指導教員:ヨコミゾマコト 小林良平
発表者:小林大陸 山本玄介 横江望 MARTINEZ PERAL RUBEN (研究生)。

金田研究室「光恩寺弁天堂計画」
指導教員:金田充弘 秋田亮平
発表者:眞船峻 呂亜輝 GHALI BOUAYAD(研究生)
 ALESSANDRO GARZANTI(研究生) 張嘉雯(研究生)

TG1707 |水辺を読みとく絵本展

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会期:2017年9月29日(金)〜 10月18日(水)
会場:TAPERED GALLERY |テーパード・ギャラリー
  (東京都台東区上野公園12-8 美術学部 総合工房棟4F)
開館時間:大学開門時間に準ずる
出展:中山英之研究室修士1年(池上里佳子 小泉裕聖 平馬竜 村井陸)
主催・企画:東京藝術大学美術学部建築科教室
問い合わせ先:050-5525-2234

私たち東京藝術大学中山研究室は、水辺がつくり出す人々のふるまいや豊かな風景に関心があり、より多くの人に私たちの気づきや発見、そこから得られた学びを伝えたいと考え、建築的な視点を交えた絵本を製作しました。それらの絵本を中心とし、「水辺を読みとく絵本展」をテーパードギャラリーにて開くことにしました。

私たちは助手の岩瀬諒子が設計した大阪にある水辺の遊歩空間「トコトコダンダン」に行き、人々が自ら場所を見つけるような行為が水辺の豊かな風景をつくりだしていることに気づきました。そこで、豊かな水辺環境をデザインするためにも、この場所がどのようにしてつくられたかを理解することがまず重要であると考えました。それをより多くの人に伝える手段が絵本です。

水辺を読み解くなかで生まれた絵本によって、建築的な視点からこの場所の豊かさについて知ることができると思います。私たちのつくった絵本がこの場所や水辺環境について考えるきっかけとなり、研究室としての立場から水辺空間の設計に関われたらと考えています。


TG1708 |オブジェクトディスコ

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会期:2017年10月20日(金)〜 11月1日(水)
会場:TAPERED GALLERY |テーパード・ギャラリー
  (東京都台東区上野公園12-8 美術学部 総合工房棟4F)
開館時間:大学開門時間に準ずる
出展:木内俊克+砂山太一+山田橋(山川陸、添田いづみ、橋本吉史)
主催・企画:東京藝術大学美術学部建築科教室
問い合わせ先:050-5525-2234

東京藝術大学総合工房棟4階のTapered Galleryでオブジェクトディスコ。『新建築』2017年10月号に掲載された中野での試みを検証・展開する。自主的に出展を申し出た私たち、ギャラリーそのもの、それらを取り巻くこの4階、建築科の学生、教員、来客、往来する様々な人々、ここにある切実さのドライブに相乗りする。状態がディスコする。


ギャラリートーク「前掛けと振り向き」
日時:2017年10月31日(火)19:00~
場所:美術学部総合工房棟4階建築科FM
モデレーター:山川陸(建築家 / 東京藝術大学教育研究助手)
スピーカー:大岩雄典(作家 / 同大美術研究科修士課程)、永田康祐(作家 / 同大映像研究科博士課程)、中村健太郎(建築家・プログラマ / モクチン企画)、福尾匠(哲学研究者 / 横浜国立大学 Y-GSC)、水野雄太(編集者 / メディアデザイン研究所)、山本悠(イラストレーター)、楊光耀(学生 / 東京大学工学部建築学科、渡辺瑞帆(建築家・セノグラファー / フジワラボ・青年団)
オブザーバー:木内俊克、砂山太一*、橋本吉史、添田いづみ* (*:オンライン参加)




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